ここに毒を捨ててるんですね。
「驚かれましたか?でも東京都に、管理方法と捨て方をちゃんと申請してあるので、大丈夫なんですよ。」
個人店などは、築地の除毒所(そういうところがある)に冷凍した毒を持っていく。そこで焼却処分にしてくれるそうなのだが、1キロあたり150円の処理料金がかかる。でもそれだと、都内だけでも20数件の店舗を持つ玄品ふぐにとっては、毎月の出費はばかにならない。なので都に申請して、特別な処理方法にしている。
私の見た2時間サスペンスは、処理業者のちょうど来る時間にフグ毒ゴミ箱を外に出してきちっと手渡しするはずが、店員がちょっと目を離したすきに犯人に盗まれてしまう、という場面だった。
「うちは、委託した処理業者に確実に手渡されるよう、お店自体の鍵を業者に渡しています。業者が直接お店の鍵を開けて、鍵付きのゴミ箱を持っていき、焼却処分にするわけです。」そして、焼却した証明書をもらい、都に報告するのだそうだ。 |