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土曜ワイド工場
 
簡単にできる激安豪華丼のススメ


高級ミートボールも安価に作ります!

「うな丼」や「海鮮丼」など、世の中には豪華などんぶり料理が多数存在している。

毎日でも食べたいけれど、それらは高い。

ウナギは高価な食べ物だし、海鮮丼にのっているマグロなどの魚介もやっぱり高い。とにかく高いのだ。

でも、毎日でも食べたいのだ。美味しいから。

これらをどうにか家で、激安で食べることはできないかと研究を続けた結果、ついにその方法を発見した。

その方法をここに記したいと思う。

地主 恵亮



初歩的な安い「うな丼」

できれば毎日美味しいものを食べたいと思っている。好物である「うな丼」や「海鮮丼」、「天丼」などを毎日食すことができれば、どんだけ幸せだろうと思う。たとえようが無い、絵にも描けない幸せだろう。

それを実現した。


今日はうな丼だ!

タレをかけて

完成!

大切な話なのだけれど、ウナギのタレを御飯にかければほぼ「うな丼」の味がするのだ。

ウナギは高いが、タレは安い。その安いタレをかければ役職で言えば、副校長くらいの味がするのだ。なんて素晴らしい。校長には及ばないけれど。

僕はこれを週一くらいで食べている。
誰かに今日何を食べた? と聞かれれば「うな丼」と答えているが、実際はこれである。タレだけだ。


タレは安い!(売り切れですよ)


海鮮丼も安価に作れる

海鮮丼といえば、御飯の上に器からはみ出さんばかりの、マグロをはじめとする魚介がのっている豪華なやつだ。これを毎日食べるのは懐的にキツいだろう。とても高いからだ。
しかし、私は週一で食べている。


美味しそうだが高い(これはイメージで僕が食べている海鮮丼ではありません)

世紀の発見と僕は思っているのだけれど、安価に海鮮丼を作る方法を発見したのだ。本物の海鮮丼をほぼ再現している。再現度は小学校5年生の女の子が描いたミッキーくらいだ。そのくらいの年齢の女子が描くミッキーはかなりミッキーだ。


醤油にワサビを入れてよくかき混ぜて

御飯にかけて完成!

海鮮丼である。まごうことなき海鮮丼である。ワサビ醤油を御飯にかけると海鮮丼の味がするのだ。美味しい、美味しいと僕はこれを食べているのだ。

そう、僕にはお金が無いのだ。
これは生活の知恵なのだ。お金が無いからこれを海鮮丼と言うことにしているのだ。

そして、ここからがこの記事の本題だ。


ここからゼラチンの登場です


ゼラチンで固める!

お金がないので、先のようなものを「うな丼」や「海鮮丼」と言っているが、もちろん本物が食べたい。しかし、お金が無いのだ。だからどうにか「見た目」だけでも本物に近づけようと思う。せめて御飯の上に何かのっていればいいと思うのだ。


醤油にワサビを入れて、

熱してゼラチンを入れる

ゼラチンを入れてワサビ醤油を固めて御飯の上にのせようという計画だ。ワサビ醤油がかかっているだけよりは、固体がのっている分、本物に見えるのではないかと考えたのだ。

ワサビ醤油をかければ海鮮丼の味がするわけだけだから、何もマグロなど魚介に似た味のものを探す必要は無いのである。なんて安価で楽なのだろう。


容器に入れて固める(完成は後ほど)

これと同じようにウナギのタレも固めた。

その他にも「天つゆ」を固めることにした。
あまり知られていないことだけれど、天つゆを御飯にかけると「天丼」の味がするのだ。味の再現度も高く、ボルヴィックと水道水くらいの違いしかない。意外かもしれないが、天ツユだけの天丼が水道水である(意外じゃないか)。


天丼の味だ!

ゼラチンを溶かして容器に

ちょい高めのミートボールを作ろう

ミートボールにもいろいろあって「ちょい高めのミートボール」というものも存在する。普通のミートボールよりは高くてやはりお金が無い僕にはなかなか買うことができない逸品だ。


こういうの

この「ちょい高めのミートボール」の再現にも僕は成功した。
気をつけて欲しいのは、あくまで概念としての「ちょい高めのミートボール」の味であることだ。

カキ氷のイチゴ味は実際はイチゴの味はしないけれど、イチゴ味といわれている。それと同じような「ちょい高めのミートボール」の味がするのだ。


焼肉のタレにマヨネーズを入れて混ぜる

エバラの焼肉のタレ(中辛)にマヨネーズを入れると「ちょい高めのミートボール」の味がするのだ。これだけでも十分いいのだけれど、上と同じく、これも固体にしようと思う。見た目もミートボールのようにすればより美味しいはずだ。


熱してゼラチンを入れて

丸い氷ができるものに流し込む

これらを冷蔵庫へ(天丼をこぼして冷蔵庫が大惨事になりました)

安価な豪華丼の完成!

一晩冷蔵庫で固めてついに完成した。
これらを御飯にのせれば、先の液体を御飯にかけたものよりは素晴らしい豪華な丼になるはずだ。各駅停車から快速くらいの変化はあるはずなのだ。期待でドキドキする。


海鮮丼(マグロのブロックみたい)

まずは海鮮丼から行こうと思う。
ワサビ醤油を固めたものは、まるでスーパーで売られているマグロのブロックのようになっている。色が黒すぎる気もするが、それは眼をつぶろう。瞳を閉じれば、箸で持てる点は本物と同じだから、マグロと勘違いするかもしれない(低いレベルの共通点)。


海鮮丼!(マウスオーバーで力技)

器からマグロ(ワサビ醤油)がはみ出さんばかりにのっている。これは豪華だ。器がかけているけれど、それをも凌駕する豪華さだ。少なからずワサビ醤油だけがかかっている状態よりは豪華だ。


あ、より海鮮丼だ

ゼラチンで固めただけなので味は変わらないはずだが、ワサビ醤油だけより「海鮮丼」の味がした気がする。プルンとした食感はマグロとは似ていないが、御飯以外の食感がすることがそもそも嬉しい。如何せん辛すぎるので、ひとかけらだけで御飯を全部食べることが可能だ。エコである。

うな丼


うな丼!(マウスオーバーでやっぱり力技)

海鮮丼に比べると見た目の再現度は低いが、多少は歯ごたえがある分、食べた時にプラスに働くだろう。ディズニーランドに行く予定が、郊外にあるデカいイオンに行くことになった、くらいの「うな丼」になっているはずだ。デカいイオンはなかなか面白い。


美味しいぜ(写真だけ見ると海鮮丼と違いが無い)

歯ごたえは本物のウナギにはやはり程遠いが、手間をかけた分、何か達成感がある。外で食べる方が断然美味しいが、頑張って作った彼女の手料理みたいな立ち位置のうな丼だと思う。そのため、普段より悲しさが無いのが救いだ。

天丼


天丼!(マウスオーバーで相変わらず力技)

天ツユを固めた天丼。かき揚げをイメージして厚みを出してみたのだけれど、これは水で天ツユを薄めて作ったので、辛くなくどんどんかぶりつくことができる。ただ、問題点として、いい加減プルプルした食感に飽きてきている。


でも、幸せですよ

しかし、大きなものにかぶりつく喜びは、普段通りの天ツユをかけただけの天丼では味わえない喜びだ。そのためになかなかの満足感だ。運動会のかけっこで7人で走って3位みたいな喜びだ。一応真ん中よりは上なのだ。

ちょい高めのミートボール


ちょい高めのミートボール!(マウスオーバーで最後の力技)

見た目は完璧にミートボールだ。
味はそもそもが「ちょい高めのミートボール」なわけだから完璧ではないか。問題は食感だろう。相変わらずプルプルだ。これが唇ならばいいのだけれど、如何せんこれはミートーボールなのだ。残念だ。


でも美味しい!

 ワンランク上の男になった

タレや醤油といった液体をかけるのではなく、固めることで意図的にそういう料理をしているのかな、と思われるのではないだろうか。

実際はお金が無いからそうしているだけだけれど。

本音を言えば本物のウナギや海鮮丼、ミートボールが食べたい。
しかしそれは芸能人と付き合いたいみたいな夢物語なのだ。それに芸能人も実際に会ってみるとテレビで見るより全然と言うこともあるだろう。

だから、現実をしっかりと受け止めて、液体を固めた料理で手を打って生きて行こうと思う。

冷蔵庫って調味料だらけになるよね

 
 

 

 
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