バスに乗る前は、一番前の席を確保したいなと思っていた。しかし、私の前に並んでいたおばちゃんたちが、狙っていた最前列の席に座ってしまった為、私は仕方なく二番目の席に腰を下ろしたのだ。しかし、この席が、素晴らしく良い席だった。
左の一番前の席は、一人席である。故に、その後ろの私の席は、前を遮るものが何もない。正面はフロントガラスで眺めが良いし、足が伸ばせるので長時間乗っても疲れない。まさに、新宮特急で最も理想の座席と言えるだろう。
当然ながら、バスが混雑してきたら、二人席を一人で占有する事はできないし、足も引っ込めるべきである。しかし、幸いにも今回、そこまでバスが混雑する事は一度も無く、常にこの席をキープする事ができた。いやはや、運が良い。 |