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ちしきの金曜日
 
チェーンソーで花粉症がよくなる?


これを本棚の上に祀っていたら花粉症がよくなった。(実話)

昨年の8倍とも言われている今年の花粉。
ウワサに違わず、2月の早い段階から私の目や鼻はやられ、例年よりだいぶ早いペースでズタボロになった。が、それがある時を境にものすごく調子が良くなった。

なんでこんなに調子がいいんだろ?

と、その勝因について考えを巡らせていたところ、どうもそれは神棚のように本棚の上に置いていたチェーンソーのおかげではないか?という結論に達したのだ。

T・斎藤



こんなふうに袋に入れて置いておいた。

 

なぜチェーンソー?

そもそも、どうしてチェーンソーが本棚の上に置かれるようになったのか?といえば、花粉症の症状、鼻づまりがあまりにも酷かったのでツイッターにつぶやいたことがきっかけだ。


もうマジで家の前に生えてるスギ切り倒そうかな・・・

すると、それを見た知り合いから


@tsaito チェーンソーならお貸しいたします。

とのリプライが返ってきた。

庭木の伐採用に購入したものとのことで、ものすごい速度で木を切り倒せるそうだ。が、うちは借家なので勝手に木を切ったら怒られる。(そのくせあんなつぶやきをしてる)

なのだが、


チェーンソー持つと、テンション上がりました。

とのことなので、花粉症ですっかり下がりまくったテンションを回復するだけのためでも、これはいいかもしれない。それに借家とはいえ、邪魔な枝を多少切るくらいなら問題ないだろう。

ということでお借りすることにしたのだ。

はじめてのチェーンソー

「チェーンソー」という言葉自体は誰もが知ってると思うが、使ったことがあるという人はそう多くないだろう。

私も人生において今回初めてチェーンソーを手にした。


予想外にかわいいチェーンソー。

チェーンソーといえばジェイソンな感じの恐いイメージがあるので、このかわいさは予想外だった。

なるほど、メーカーとしても少しでも身近なものに感じてもらえるよう、親しみやすいデザインにする努力をしているのだろう。

が、小ぶりとはいえ、そこはやっぱりチェーンソー。
ヘラヘラした気持ちで動かすとヤバいことになりそうなオーラが伝わってくる。


自転車のチェーンにノコギリの歯が付いたような物。それが高速で回転する。
誤動作を防ぐため、安全ボタンを押しながらでないとスイッチを握れない。

スイッチオン! たしかにこれはテンション上がる!

説明書を読むと、「キックバックに気をつけろ」と書いてある。キックバックとは、チェーンソーの先の方の部分を当てると自分の顔に向かって跳ね返ってくる現象のことらしい。これは恐ろしい。説明書にも何度も繰り返しキックバックに気をつけろと書いてあった。

そのためにもチェーンソーは両手でしっかり持つようにできている。

試しに何か切ってみたいが、家の中では試し切りもままならない。イスの脚などを切るわけにもいかないし…。

 

チェーンソー出陣

ということで、外に出た。


私のお気に入りの撮影スポットにて (その他の例1/例2

なにやらわざとらしいコントみたいな動画を撮ってしまったが、そう、このチェーンソー、電動だからコンセントがないと使えないのだ。(!)

当初、車から電源を取ればうちの回りの木くらい切れるだろうと思っていたが、車の電源はシガーソケットだったので合わない。

というわけで、のこのこと帰ってきた。以降、チェーンソーは本棚の上にしばらく置かれたきりとなった。

 

花粉症が悪化

その後、酷い目に遭った。
おそらく撮影のため(あんなどうでもいい動画の!)山に行ったりしたからだと思うが、花粉症がものすごいことになってしまったのだ。

ツイッターには当時以下のようにつぶやいている。


今年は花粉症がひどい!と思ってたけど、まだまだ序章だった。ってことがわかりました。調子に乗って「切り倒す」とか言ってすみませんでした。。

ところがだ。
それから急激に症状がよくなり、3週間経った今、
「かつてこの時期にこれほど楽だったことがあるだろうか?」
というくらい、良い状態が続いている。

「去年の8倍」とかいう話はどこに行ったんだ?
というくらいに。

なぜ、それほど事態は急変したのか?

 

快方へのプロセス

やったことと言えば、まず自分の部屋の窓の回りにガムテープを貼った。

サッシと窓ガラスの間のわずかな隙間から、ほんのり花粉が飛んできてるような気がしたのだ。これは気休めだったかもしれないが、子供が勝手に窓を開けてしまうのを防ぐ効果くらいはあったと思う。

それから今期2度目となる耳鼻科に行った。

一回目は花粉症が始まる少し前、2月上旬に行った。
その時は錠剤の飲み薬をもらった。


タリオン10 (抗ヒスタミン薬。期間中毎日飲む。眠くなる)
セレスタミン (症状が重い時だけ飲む。ステロイドが入っており効き目は抜群だが常用はNG)

これらは律儀に飲んでいたもののそれだけでは間に合わず、鼻が詰まって睡眠もままならないほどになってしまった。と伝え、今度は点鼻薬と目薬を処方してもらった。


リボスチン(目薬)、ナゾネックス(点鼻薬)
トラマゾリン(点鼻薬)

ここ最近、私は処方された薬をネットで調べてから使うようにしている。

もちろん薬を処方される際にも
・飲み方、使い方
・どういう薬か
といった説明は受けるわけだが、ネットならそれよりも格段に詳しい知識、どういう仕組みによって効くのかを自分の気の済むまで調べることができる。

メカニズムを知ることで「これは効きそうだ!」と思えるようになるし、途中でやめたり中途半端な使い方をせずちゃんと使う、あるいは副作用があってダラダラ使ってはいけない薬は必要最小限にするなど、適切な使い方ができるようになる。

今回調べた中では、「トラマゾリン」はけっこうヤバいとあちこちで書かれていた。これは鼻の血管を収縮することで鼻詰まりを解消する薬で、効き目は抜群だが副作用もあり、使い過ぎるとかえって鼻詰まりがひどくなるという。(市販の点鼻薬にはこれが何気なく含まれているが、それを知らない人が効くからと言って使い過ぎてしまうケースがあるのだとか。


今にも花粉飛ばしそうな感じのスギ。

2度目に処方された薬はとてもよく効いた。
使用量は、
・使い過ぎに注意というトラマゾリン(点鼻薬)は3回くらい使っただけ。
・ナゾネックス(点鼻薬。ステロイド薬)は最初の頃は1日1回だったが、その後調子がよくなったので3日に1回くらい。
・抗ヒスタミン薬であるタリオン10(錠剤)とリボスチン(目薬)は毎日。
・セレスタミン(錠剤)は一度も飲んでない。
と、この程度で快適に過ごせている。

 

つまり薬がよく効いただけってこと?

と、私も思っていたが、しかしそれにしても不思議なくらい調子がいい。薬といったって毎年似たようなのを処方してもらってきてるから、今年だけこんなに調子がいいのも変だなぁ・・・。

と考えていて、思い当たったのが本棚の上で鎮座ましますチェーンソーだ。


やっぱりコレではないかと。

研究はつづく

まだサンプル数が少なく、確かなことが言えないので、もし
「自分もチェーンソーで花粉症が改善した。」
というかたいましたら、是非とも情報ください。

このマスクは今年はやってません。

 
 

 

 
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