特集 2012年3月19日

みかん果汁100のハンバーグ

生果汁換算比 着色料不使用
生果汁換算比 着色料不使用
果汁グミを食べているとパッケージに果汁100と書かれていることに気がついた。果汁100?グミなのに?

更に良く見てみると、いろいろ足してるけど濃縮したやつに足してるから割合としては100%にしてるよ。というようなことが書かれていた。

ということはそれがOKなら、上の写真のハンバーグはみかん果汁100だ。

1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

前の記事:アップルという名のみかん水

> 個人サイト owariyoshiaki.com

果汁100%じゃなくて果汁100なのよ

イラストの女の子のカバンから桃がポロポロこぼれ過ぎ。
イラストの女の子のカバンから桃がポロポロこぼれ過ぎ。
当サイト編集部石川さんの「固いグミが好きで好きでたまらない」という記事を読んで。あぁ、グミ食べたくなってきた、柔らかいの。と思って果汁グミ買ってきて食べていて気がついた。もも果汁100って書いてある…グミなのに!?
そこ突っ込んでくるのわかってんだよ!ってな感じの注意書き。
そこ突っ込んでくるのわかってんだよ!ってな感じの注意書き。
果汁だけではグミは作れまい、と思って気になってみてみると左下に注意書き。その部分だけ写してみると、そこよりも桃のおしりっぽさの方に目を取られる。
簡単にいえばこういうことだろう。
簡単にいえばこういうことだろう。
説明書きでは何倍に濃縮して、何グラム…と書いているが、簡単にいうと上の図のような事だろう。割合として100%分の果汁が入っているから果汁100なの!という理屈、通るか、通らないか。言ったもん勝ちか。

果汁200ゼリー

ちなみに、果汁100%じゃないとパッケージに果物断面図を載せられないらしい。世の中、小さな違いに色んな意味が込められている。
ちなみに、果汁100%じゃないとパッケージに果物断面図を載せられないらしい。世の中、小さな違いに色んな意味が込められている。
ならば果汁100のものって色々作れるんじゃないかと、ジュースを買ってきた。このジュースは「果汁100」ではなく「果汁100%」。混ぜ物が入っていたら100%ではなく、100。あぁ、なるほどね。と思わせる。
ちなみに、「ジュース」という名称も果汁100%じゃないとダメなんだって。それ以外は清涼飲料水とか。果汁100%の特別扱いすごい。
ちなみに、「ジュース」という名称も果汁100%じゃないとダメなんだって。それ以外は清涼飲料水とか。果汁100%の特別扱いすごい。
果汁100モノを作るためにはまず濃縮。とはいっても煮詰めるだけ。焦げたりしないかなと思ったが意外と簡単に煮詰まった。
果汁100モノを作るためにはまず濃縮。とはいっても煮詰めるだけ。焦げたりしないかなと思ったが意外と簡単に煮詰まった。
果汁100モノを作るためにはまず濃縮。とはいっても煮詰めるだけ。焦げたりしないかなと思ったが意外と簡単に煮詰まった。
適当に煮詰めて約二倍。重さを測ったら2.17倍くらいになったが、まぁ大体二倍。この場合はりんご果汁以外に不純物は混ざっていないので果汁200%と名乗っていいのだろうか。

果汁200%りんごジュースはもったりと甘く、咳止めシロップみたいな味。風邪引いてなくても風邪薬的な味感じたら風邪な気分になる。
ゼラチンの重さ分を計算に入れてなかったけど、二倍以上になってたのがちょうど二倍くらいになった。
ゼラチンの重さ分を計算に入れてなかったけど、二倍以上になってたのがちょうど二倍くらいになった。
この濃縮二倍のりんごジュース、果汁グミ理論で言えばゼラチンで固めても果汁200を名乗っていいはずだ。二倍の濃さのりんごゼリー、濃厚で美味しいものができるだろうか。

濃けりゃいいってもんじゃない

一晩たったものがこちらになります。
一晩たったものがこちらになります。
ゼラチンを混ぜて冷やし固めて完成した果汁200りんごゼリー。ゼラチン量が適当だったので固まるか不安だったがしっかりと固まった。さて味はどうだろうか。
ブリンブリンとした食感。
ブリンブリンとした食感。
果汁200なだけあって味はしっかりしているのだけれど、ぼんやりとしている。嫌な仕事をしていて「あ~、体が2つあったらなぁ~」って言ったらホントに体が2つになったけれど、二人で結局ダラダラしてる。みたいな感じ。

果汁200ができるのなら

味はそうでもなかったが作ることは出来た、果汁200りんごゼリー。ならばこういうこともできるのではないか。
オレンジジュースだけ飲みかけ。
オレンジジュースだけ飲みかけ。
まずは煮詰める。
まずは煮詰める。
煮詰まったみかん。ちょっと飲んだら、喉の奥にからむ感じがすごかった。ンーッツッア!ってなる感じ。
煮詰まったみかん。ちょっと飲んだら、喉の奥にからむ感じがすごかった。ンーッツッア!ってなる感じ。
今回はオレンジジュースも用意して煮詰めた。このところ、我が家の香りがとてもフルーティー。
果汁200%のオレンジジュースと果汁200%のりんごジュースをミックス。
果汁200%のオレンジジュースと果汁200%のりんごジュースをミックス。
濃縮したジュースに水飴や砂糖、ゼラチンなどを混ぜても果汁100(果汁グミの場合)。ならば、果汁200%のものを果汁200%のもので割ったらば。オレンジはりんごに薄められりんごはオレンジに薄められるが、それぞれ純度100の濃さを保った、りんごオレンジ果汁100の液体。
オレンジ果汁100であり、りんご果汁100である液体が出来た。
オレンジ果汁100であり、りんご果汁100である液体が出来た。
下半身魚で上半身が人の人魚のように半々ではなく、母であり一人の女性でもある。みたいな両方を兼ね備えた存在だ。この状態は100%を使っていいのか、ダメなのか。濃縮還元は水で戻しているのだと思うが、水以外だとダメなのだろうか。そんなことを考えながらゼラチンを入れて果汁100にする。
オレンジが勝ってる感じの見た目。
オレンジが勝ってる感じの見た目。
完成、りんごオレンジ果汁100ゼリー。りんごオレンジ果汁100。よくわからない響きだが、果汁グミの理論が通るならばこれは間違っていないはず。でも、俺が果汁グミ作ってる人だったら、正しい正しくない関係なくこんなこと言う奴絶対嫌いだ。
果汁グミの人に嫌われても、俺は果汁グミ、好きだよっ!!
果汁グミの人に嫌われても、俺は果汁グミ、好きだよっ!!
りんご果汁200ゼリーは微妙だったが、りんごオレンジ果汁100ゼリーは美味い。りんごの柔らかな甘味にオレンジの酸味が加わってキリッと締まっていて美味い。甘さと酸味のバランスが凄くいい。互いが互いを引き立て合っている。

どこかのメーカーが一発企画で出せば、どっかのサイトが「りんご果汁100でありオレンジ果汁100!?謎のゼリーを速攻レビュー!」みたいな記事書いて、話題になって、まとめられて、ツイッターで流れたりする感じの味。

果汁100もの、まだまだ応用が効きそうだ。
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濃縮王

さて次は何を濃縮しようか。と思ったが、わざわざ自ら濃縮しなくても濃縮した状態のものがあるじゃないかと気がついた。
薄めて飲む王
薄めて飲む王
そう、カルピスだ。これほど薄めて飲む、が身近なものはない。パッケージを見ると4~5倍の水で薄めて飲むように書いてある。と、言うことはこの時点でカルピスは濃度500%~600%。カルピス500だ。

カルピス500、さっきまでの果汁100と比べて薄れる素材感。果汁100だと100%果汁っぽいが、カルピス500だと、ヤクルト400とか、チオビタドリンク2000みたいな製品名っぽい。なので、ここからは、厳密には%ではないでしょうが、濃度の割合を表すため、%を使うようにしていきます。
いきなり現れるドドーン、感。漫画だったら見開きページ。
いきなり現れるドドーン、感。漫画だったら見開きページ。
さぁ、カルピスを使ってカルピス100%の何かを作ってみようかと思ったが、当サイトではすでにカルピス料理を紹介していた。「めんつゆにカルピスが美味しいって本当ですか」「カルピス社主催カルピスカフェ試食会へ

上の写真のチラシ寿司(これチラシ寿司なんだって!)のカルピス割合はわからないが、上記の記事のカルピスめんつゆはカルピス率200%だ。すっごい、カルピス、公式からして100%超えを推し進める。
カルピスチンジャオロースですって…ッ!!
カルピスチンジャオロースですって…ッ!!
現在、カルピスのサイト「カルピスカフェ」ではめんつゆや上掲の写真レシピは公開されていないが、公開されている料理では「クリーミースクランブルエッグ」がカルピス率140%程で、カルピスウォーターよりも濃いカルピスっぷりだった。

濃度もそうだが料理にいくか、カルピス殿よ…。

とりあえず無難に

濃縮率が高すぎて粉になってる。
濃縮率が高すぎて粉になってる。
どうすっぺかなと思っていたところで見つけた濃縮食品、スキムミルク。生乳100%使用なのに、濃縮しすぎて粉になっている。
濃縮二倍
濃縮二倍
スキムミルク、存在は知っていたが飲んだことがない。初めてが二倍の濃さというのもどうかと思うが、飲んでみると美味しい。牛乳の臭みというか癖ないし、味が濃い。ちょっとしょっぱさすら感じた位。
二倍と二倍を足して、四倍だー!!って言いたい(実際はそれぞれ一倍になる)。
二倍と二倍を足して、四倍だー!!って言いたい(実際はそれぞれ一倍になる)。
スキムミルクこの流れだとカルピス牛乳だ。濃縮二倍のカルピスと濃縮二倍のスキムミルク。カルピス100%で牛乳100%のカルピス牛乳、名付けて「100%カルピス100%牛乳」。
このトロットロ感。飲むヨーグルトみたい。
このトロットロ感。飲むヨーグルトみたい。
100%カルピス100%牛乳は出来た瞬間からトロットロになってまさに濃厚。しかし、飲んでみると乳脂肪分が抜かれているためか、重さがなく、すっきりとしながらもコク深い。そして香る、カルピス独特の香りに後味サッパリ。なっにこれ、美味い。

あまり量は飲めないが、一口あたりの満足度が高い。

あ、これで二倍なんだから、同量の水で薄めたらどうかな。と思って試しに薄めてみたら、濃いのを直前に飲んだためか、スッカスカに感じた。スキムミルクでカルピス牛乳を作るならば100%カルピス100%牛乳、お勧めだ。

コク深すぎて

予想外にいい感じなスキムミルク初体験。パッケージを見たら、カレーに混ぜるのも良いと書いてある。カレーか。
カルピスにもカレーに入れるレシピがあった。カレーの隠し味というのはいろいろなものの定番っぽい。
カルピスにもカレーに入れるレシピがあった。カレーの隠し味というのはいろいろなものの定番っぽい。
スキムミルクのためにカレーを作ったが、もし自殺に見せかけて殺されても探偵が現れて「この被害者は自殺じゃない、自殺しようとする人がこんなに大量のカレーを作ったりするものですか!?」みんな「なるほどー!!」ってなる量のカレーを作ってしまった。

もう10年以上一人暮らしだが、カレーの適量がまだわからない。
一皿分取り分けた。カレー280グラムに対してスキムミルク32グラム
一皿分取り分けた。カレー280グラムに対してスキムミルク32グラム
さて、このカレーを牛乳100%のカレーにする。140グラムに16グラムを溶かせばいいので簡単に溶けるだろうと思ったが、実際に取り分けてみると結構な量だ。これは、溶けきるか不安だ。
あっ、無理っぽい。
あっ、無理っぽい。
まぁ、何とかなるだろうと思い入れてみると余計に感じる無理っぽさと見た目の悪さ。混ぜれば混ぜるほどダマダマになってアレだった。どうしよう、と思って混ぜ続けたらどうにか溶けた。
すごく高い、異国の料理感
すごく高い、異国の料理感
前
後
おぉ…。もっとホワイトカレーっぽい見た目を予想していたが、カレーと牛乳のまさに中間といった色。予想外だが、どっかで見たことある、なんか、異国の料理で。
100%牛乳カレー
100%牛乳カレー
出来上がった100%牛乳カレー。元と比べてかなりもったりしている、ドロッドロだ。

一口食べた瞬間、衝撃の濃さ。味自体はカレーのままだが存在自体が濃く密度が高くなっている。物持ちあげようとしたら鉛で出来てて予想以上に重くて、えっ、なにこれってなる感じ。

すごい、すごい、もっとまろやかさとか追加されて質が変わるかと思ってたがカレーのまんま濃さだけ上がった。日本人で日本人顔だけど異常に濃い、阿部寛みたいなカレーだ。

最近は胃もたれすることも増えてきたが、このカレーは消化を待たずに、口の中に入れた時点でもたれ始める。口でもたれるレベルの濃さ。質素なもの食べてて急に良い物食べるとお腹壊すみたいなこと言うけど、普通のもの食べててもお腹壊しそうな位の栄養量。

いやぁ、これは予想以上。ものには適量ってものがあるが、適度な濃度もあるよね。
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ジュースって大体濃さは同じ

濃度の洗礼を受けた100%牛乳カレー。だが逆に食べ物でも意外と果汁100のものは作れるのではないかと感じた。
300グラム位のハンバーグが食べたいならば、300グラムのみかんジュースを用意します。
300グラム位のハンバーグが食べたいならば、300グラムのみかんジュースを用意します。
ならば、何をつくろう。果汁100を名乗るからには、ちゃんと果汁と一体となって存在するものでなければならない。果汁100で煮込んだとか、かけた位であれば、タレが果汁100なだけだ。

そこで思いついたのがハンバーグ。ハンバーグなら柑橘系と相性も良さそうだ。
目を離したらすぐに焦げそう。
目を離したらすぐに焦げそう。
ということでまた煮詰める。果汁100にするには煮詰めた分だけ他の材料を使うことができる。ベチャベチャにならないよう、出来るだけ煮詰める。
トロットロになった。
トロットロになった。
はじめのうちは放っておいても勝手に煮詰まっていったが、少し濃度が上がると糖分が多いためすぐに焦げ付きそう。焦げないようにぼーっと過混ぜ続けた。
これに水入れて戻したい欲があったけれど、めんどくさいのでやめておいた。
これに水入れて戻したい欲があったけれど、めんどくさいのでやめておいた。
もう無理じゃないか!?と思うくらいで火を止めた。重さは50グラムで元の300グラムの1/6。カルピスとほぼ同じ濃度で同じくらいのトロミ。ジュースとして飲まれている物は大体濃さはほぼ同じで、大体の限界がこのあたりなのではないかと思った。

ハンバーグを作りましょう

ハンバーグ作ったら、恐ろしいほど周りがベトベトになる。
ハンバーグ作ったら、恐ろしいほど周りがベトベトになる。
300グラムを50グラムまで煮詰めたので、250グラム分の食材を使うことができる。具材はシンプルにひき肉、玉ねぎ、卵にパン粉。塩コショウで味付け済みだ。

ポイントはパン粉。みかん果汁が入るのでかなり多めに入れておいた。
広い農場で放し飼いにしてストレスなく育てられた鶏の卵黄、みたいな不自然なオレンジ色。
広い農場で放し飼いにしてストレスなく育てられた鶏の卵黄、みたいな不自然なオレンジ色。
用意したハンバーグのタネにみかん果汁を投入。これで今、このハンバーグはみかん果汁100%になった。
意外とまとまる。
意外とまとまる。
ちゃんと形になるか、そこだけが心配だったがパン粉をいっぱい入れた甲斐あってかすんなり一つにまとまった。

普通にハンバーグだ

中赤いの見えてるけど、まだ焼き始めだからね、大丈夫だからね。
中赤いの見えてるけど、まだ焼き始めだからね、大丈夫だからね。
あら、意外と大丈夫ねぇ。でも、焼き始めたらみかんジュースドバーッと出てきたりしない?と、思いつつ焼き始めても全く問題なく焼ける。

このハンバーグがみかん果汁100%で、ものすごく大雑把に言うと濃縮果汁を他の材料で調味しつつ固めているという、果汁グミと同じカテゴリの食べ物だとは思えないくらいハンバーグだ。
今日の晩御飯はみかんジュースよー。
今日の晩御飯はみかんジュースよー。
出来た。100%牛乳カレーとは比べ物にならない見ための良さ。
美味そう。
美味そう。
美味そう、美味そうだ。だが、これは果汁100%。100gあたりに入っている成分はみかんと同じなのだ(あと、肉とか追加されてるけど)。味的なものはまだわからない。
美味い。
美味い。
少し不安ながらも食べると、美味い。良い肉だと、肉が甘い!とかいうけれど、これはホントにほのかに甘い(みかんが)。辛めのソースと相まって甘辛でご飯が進む。みかんジュースでご飯が進む。

パン粉多めなためか、フワフワとした食感もいい感じ。予想以上に美味しい物が出来上がったぞ、みかん果汁100%ハンバーグ。

究極の濃縮を

やっぱりみかんとハンバーグはピッタリ合った。濃縮で物の可能性は広がる、ならばアレで究極の濃縮物を作れるのではないかと思いついた。
まずは準備として大きな鍋に水を注ぎ、火にかける。
まずは準備として大きな鍋に水を注ぎ、火にかける。
長時間煮詰める際は、時間もガス代も手間もかかるが、ストーブで煮詰めれば加湿にもなって便利。
たまに水をたす。上と同じ写真じゃない。
たまに水をたす。上と同じ写真じゃない。
二日目のカレーは美味い。という説があるが、理由として「一旦冷めるときに具材に味が染みるから美味い」というものを主張する人をたまに見る。
だいぶ減った。
だいぶ減った。
それを聞くたび、具材じゃなくてカレーが美味いってんだから具材の味の染み込み関係ないというか、染み込むような具材ってじゃがいもくらいしか無いんだから、その人はもしかしてじゃがいもしか食べてないんじゃないか。と思う。

僕としては、一日経つことによって煮詰まって、単に味が濃くなって美味いと感じるんじゃないかと思っている。と、言ってる間に究極の濃縮物が出来た。

究極の濃縮物

結構な時間をかけて、ついに完成した。それが10000%のミネラルウォーターだ。
10リットルの水が、この一杯に詰まってる。
10リットルの水が、この一杯に詰まってる。
世の中には色んな飲み物があるが、大体煮詰めたら焦げ付いてしまう、ジュースなんて1/6くらいでもう限界だ。だがっ、水なら…!?

水もいずれは限界が来るだろう。だが、他の飲み物に比べると圧倒的に濃縮することが出来る!そう考えて、煮詰めた、水を。煮詰めて、煮詰めて、10リットルの水を100mlにまで…ッ!通常の水の100倍の濃度。10000%の水だ。
空焚きしちゃったらこんなふうになった。怖い。
空焚きしちゃったらこんなふうになった。怖い。
ただの水を煮詰めても…。そう思う人もいるかも知れない。だが、水は水だけじゃなく色んな物が混ざっている、だから水には味の違いがあるし、当サイトウェブマスターの林さんはミネラルウォーターを飲んだらお腹を壊しちゃうらしい。

上の写真は約2リットルの水を空焚きしちゃった時の状態。一目瞭然だと思うが、なんだかわからない結晶のような物がいっぱい現れている。これだけの物が普段水に溶け込んでいるのだ。
明らかに、黄色い!!
明らかに、黄色い!!
10000%の水は一体どうなるか、多分、なんか、苦そう。くらいに思っていたがグラスに移して驚いた。黄色い!ビックリするほど黄色い。なんだこれ。

カレー炊いた後だから色ついちゃった!?って思ったが、ちゃんと洗ったし、直後お湯を沸かしているがそれは黄色くならなかった。

もしかして、空気って無色に見えるけれど、本当はすっごく、すっごく薄い青で、それがいっぱいいっぱい重なってるから、空は青く見えるんだよ。みたいな感じで水本来はものすごく薄い黄色なのか…!?って思ったが、それだと海が黄色くなりそうだから違うと思った。理由は不明。
ゴクリ…ッ!
ゴクリ…ッ!
では、火から下ろしたて、出来立ての熊野古道水10000を飲んでみる。

んっ…、水だ。

本当にただの水だ。強いていえば少し柔らかい様な感じがするが、気のせいといえば気のせいだと思う。
無理やり感想出そうとして「温かい」って思ったから、僕がバカなのを加味してももうホントにただの水だと思う。水は、煮詰めても水だった。

でも、飲んですぐお腹壊した。

と、いうことで色々煮詰めたりなんやらしたけれど、やっぱり適度が一番だ。ということを再確認。

濃いとか薄いとか、それよりも、食べ物ならばお腹痛くならなくて美味しいのが、良いよね。
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