先週も中途半端な成績でした
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
おかしい。成績が上がってこない。 前週の3勝2敗2分けに続き、先週も4勝1敗2分けの成績。
×だった日曜(9日)は、まったくのノーマークだった朝から雨。 ほっそりした雨雲が、ひっそりと都心周辺にかかってきた。
午後になったら、西から雨雲が来ると考えていたが、南からいつの間にか雨雲が。 そっちから来るって聞いてない。どのデータも言ってなかったぞ。
11月は天候が安定して、成績は上げやすい時期のはず。おかしい。 と、思って調べてみたら、東京では9日までに5日も雨が降っている。 よく晴れる季節のはずなのに、2日に1回以上のペースで雨。
そうだ、自分の予報がおかしいんじゃなくて、季節がおかしいんだ!
というのが、今回の精いっぱいの言いわけです。
う~ん、11月らしくもっと晴れてくれたら、成績が良くなるはずなんだけどなぁ。
歴史に名を残した台風20号!
「今年の台風20号って、どんな台風だったか覚えてます?」と、年末に聞いたら、ほとんどの人が覚えてないと答えるはず。
先週、伊豆諸島の南を通って、大きな被害もなく、日本を通り過ぎていった。
記憶にも残らない平凡な台風… と思いきや、なんと歴史に名を残すことになってしまった。
温帯低気圧(ふつうの低気圧)に変わって、日本から北東方向に進む間に、どんどん発達。 カムチャッカ半島のすぐ東のベーリング海で、中心気圧が920hPaまで下がった。
温帯低気圧としては、アジア周辺での最低気圧の記録を更新!
ベーリング海あたりは、低気圧の終着になることが多くて、「低気圧の墓場」とも言われる。 台風20号は、臨終の間際で記録を作った、超大器晩成型だったということか。
小物の冬将軍でちょっと寒く 大物は訪米?
冬将軍(寒気)が、北極圏から南下する季節になってきた。日本にも、今週の木曜頃からやってきそうだ。
ただ、やってくるのは小物の冬将軍。大物の冬将軍は北極圏から北米大陸へ向かって、アメリカでは季節外れの寒さや大雪になる所が出てきそう。
今週後半の寒気の予測。強烈な寒気は北米へ。シベリアにも強烈な寒気があるが、今週は小さな寒気だけが日本へ。
幸い、日本は真冬のような厳しい寒さまではいかず、先週より少し寒くなる感じか。
大物の冬将軍が行き先を間違って、日本へ来たら、急に冬景色で大変なことになるが…今週はまだ大丈夫なはず。
結果は来週!
今週の格言
『大物の冬将軍が、どこを訪問するかで季節が変わる』
前線は、暖かい空気や冷たい空気、それぞれの最前線=境い目です。違う種類の空気が隣り合うと、できることになります。
前線が通過すると、空気の種類が変わるので、急にヒンヤリしたり、カラッとしたり、体感も変わることが多いですね。
11月3日の天気図。この日は、4種類の前線すべてがそろっていた。
あと、違う種類の空気は、混じりにくく、押し合います。すると、ぶつかった空気は、地面にはもぐれないので、上にしか行けず、上昇気流が発生。そこで、雲や雨雲が生まれやすくなるんですね。
ちなみに、コンピューターによる解析が増えてきた気象業界でも、前線を引く作業は、人間が行います。どこが空気の境い目か、総合的に判断しなくてはいけないためです。
個人的には、前線を引く興奮が、一番好きな瞬間かも。 前線をひたすら引く天気図の会を、いつかやってみたい。
イギリス気象局の天気図。前線を何本も多く引くのが特徴。 人によって国によって、前線に違いが出る。
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「北日本に等圧線がたくさんかかっているということは…」です。
あと、「気温は5℃“も”あります」ですね。
解答はこちらから↓