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ちしきの金曜日
 
長崎の龍馬関連名所・ビフォーアフター


 

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」が人気だ。
それに伴い、長崎の龍馬関連名所が軒並み豹変。

今回はその龍馬伝前(ビフォー)と後(アフター)とを見比べてみたいと思う。

T・斎藤



危うく消えるところだった名所

まずは亀山社中のビフォーとアフターを見てみよう。


亀山社中跡(アフター・2010年4月)

亀山社中とは、龍馬が作った日本で最初の商社。
イギリスから船を購入し、薩摩藩や長州藩に売るなどした。
長崎における龍馬の活動拠点である。


亀山社中跡(アフター2010年4月)

ここは龍馬史的にもかなり重要な記念すべき場所だが、長らく個人の所有宅となっており、有志(亀山社中ば活かす会)によってボランティアで土日に限り一般公開していた。

ところが所有者だったかたが亡くなった後は、それも取りやめになった(2006年3月)。中の展示物は近くにある資料館(これも有志による私設のもの)に移設された。

という、ややもすると無くなってしまいそうな状態だったが、それが「龍馬伝」から話は一変。

長崎市が買い取り「亀山社中記念館」となって大幅リニューアル(2009年8月)。現在は龍馬伝効果もあり、連日大勢の人が訪れている。

というわけで、長崎の有志のかたがたの地道な活動と「龍馬伝」がなかったら、今ごろ消えて無くなってしまっていたかもしれなかったのだ。


(ビフォー・2003年1月)

以前は「亀山社中ば活かす会」という有志たちによってボランティアで公開されていたので、
開館時間は土日の午前10時〜12時と午後1時〜3時だけだった。(ビフォー・2003年1月)

中の様子。龍馬関連の資料がこれでもかと飾ってあった。(ビフォー・2003年3月)

けっこう大勢、お客さんが見に来ていた様子がわかる。(ビフォー・2003年3月)

龍馬になりきって記念写真を撮る人が後を絶たない。私もこんな感じで撮ったと思って探したのだが、いくら探しても写真がみつからなかった。(ビフォー・2003年3月)

 

アフター龍馬伝

これが龍馬伝後どうなったかというと・・・

受付と事務所のようなものが中に出きており、スタッフが数名待機していた。市営になり、入場料を300円取るようになった(以前は無料)。


入り口を入ってすぐに受付と事務所ができていた。(アフター・2010年4月)

ビフォーの頃と見比べるとえらい変わり様。(アフター・2010年4月)

以前は入れなかった奥の部屋にも行けるようになった。天井の隠し部屋と通ずる梯子も。この他、龍馬が愛用していた器(亀山焼)のレプリカの展示や、トイレなどもでき有料にふさわしい施設となっていた。(アフター・2010年4月)

周辺には売店が2、3軒できていた。以前はまったく何もなかった。(アフター・2010年4月)

亀山社中跡からすぐのところには、「龍馬のぶーつ像」がある。
(変な像としては全国大会レベル)
これは龍馬伝前も後も変わってなかった。

ブーツはちゃんと履ける。訪れた人が履くことで像が完成するという、世にも珍しい体験型の像なのであった。

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