きた!!2015年初のパーフェクト
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
パーフェクト達成!がんばった!!
勝因はなんといっても、金曜(30日)の雪を当てたこと。 難易度が高い、東京都心の雪予報。 本州の南を進む「南岸低気圧」が、雪を降らせる。
思い出されるのは、2年前の成人の日。 雨か雪か微妙な予報のまま朝を迎えて、降ってきたのは雨。
それで「大雪の心配はない」と発表したら、急に雪に変わって、ドカドカ積もったという、気象人たちの心の傷。
「リメンバー2013年成人の日」を合言葉に、去年2月の大雪を乗り切り、迎えた今年。
なかなか幸先の良いスタート! かかってこい雪予報!
でも、お手柔らかにお願いしますね。
東京はこの冬はじめての積雪でした
冬将軍がまた戻ってきて、しっかり働いてくれた先週(手を抜いてくれていいのに)。
そこへ低気圧がやってきたので、金曜(30日)は太平洋側でもあちこちで雪になった。特に平野が大きい関東は、冷気がいっぱいたまって、広く雪に。
東京都心は、積雪3cmを観測。 1cm積もれば交通機関が乱れることもある都心にしては、けっこう積もったように見えるが、実はちょっとしたトリックが。
先月12月に観測所が、緑いっぱいの公園(北の丸公園)に引っ越しをして、気温が低く、雪が積もりやすい場所での観測になった。
本拠地の球場が移転して、狭い球場になり、今季から急にホームランの数が増えたような感じか。
ただ、今週はそんなトリックを抜きにして、先週以上に雪が降る可能性が…。
今週もやっかいな南岸低気圧がきます
まだ冬将軍の冷たい空気が残っている所に、木曜(5日)、また南岸低気圧がくる。
先週の金曜(30日)の雪も、ギリギリまで雪か雨か悩ましかったが、今回も雪か雨かは微妙な状況。 上空の気温が、どっちにも転びそうなラインにある。
ただ、先週よりは1℃ほど低そうな感じにも見え(今のところだけど)、降れば雪の確率がやや高めか。
一方で、もう一つ悩みが。 今度は先週よりも低気圧が、陸から少し離れて通る気配。 どれだけ雲が陸地にかかるのか、微妙な状況。 もし離れすぎると、ほとんど降らないという可能性も残る。
5日(木)にまた南岸低気圧。低気圧がどこまで近づくかで、降る・降らないが決まる。
雪か雨か、降るか降らないか。 テレビのCM前の引っ張りみたいになっているが、今回も直前になってみないと決めきれない微妙さ。
結果は来週!
今日の記事での、「微妙」という言葉の登場回数で、この苦しさを分かっていただけると幸いでございます。
今週の格言
『南岸低気圧の雪予報は、ぎりぎりになっても豹変する』
「大陸の高気圧の寒気はどのようにエネルギーを蓄えるのでしょうか? シベリア上空では冬にひっきりなしに冷気が作られているのでしょうか?」
大陸(シベリア)で生まれる冬の高気圧が冷気を蓄えるのは、3つ理由があります。
1つ目は、北半球の冬は夜が長くて、高緯度の地方ほど昼間の時間が短くなります。 太陽に当たっている時間が短いので、空気は暖まりにくい=気温が低下するわけです。
次に、高気圧なので、晴れやすいというのも理由になってきます。 雲があると布団のような役割をして、熱が上空に逃げにくくなるのですが、雲がないために、夜の間に熱がどんどん上空に逃げて、地面付近が冷えていくんですね。
特に陸地は、鉄板のようにすぐ熱く・冷たくなりやすい性質で、冬はよく冷えます。
ヒマラヤなどの山にブロックされて、冷気は南へ行けず、蓄えられる。 南に行けないので、流れ出す時は、日本の方面になってしまう。
3つ目は、シベリアの南にあるヒマラヤなどの山地も原因です。
上のようにして作られた冷気は、ジワーッと外へ逃げようとするのですが、南にある広大な山地がブロックし、冷気をせき止めます。 そうやって、冷気がどんどん蓄えられていくんですね。
ちなみに、質問者の方からは、こんなことも。
「滋賀県に住んでいます。 記事を読んでいるだけですが、滋賀県の人らしさをどこかで感じていました。」
ふな寿司のようなニオイが、かもし出されていないことを祈ります。
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「低気圧が北にあるということは風向きは?」です。
解答はこちらから↓