雪か雨かの南岸低気圧 今週は連続で ～あと出し天気予報

成績が沈むと、予報士の気持ちも沈む。先週は途中から、性格が暗くなった。

水曜（18日）は、「一時的に雪に変わる可能性も」という予報で、けっきょく雨。 上空の気温が0.5℃でも下がれば、雪で経過する可能性もあったので、「雪」という言葉が消せなかった。
じつは、この日は20分ほど「みぞれ」が降った。 観測上は、みぞれ＝雪と扱われるので、18日は後日ふりかえると「雪」が降った日となる。

雪だったんですよ、この日は。
…なんていう、言いわけは許されるわけもなく、ハズレに。

さらに、日曜（22日）は、雨がほとんど降らず。 「意外と降らない時間が長い」という予防線を張っておいたので、コッソリ当たりにしようと思ったが、上がるはずの気温まで上がらず、コッソリできない結果に。

南風の押しが、もうちょっとあれば…。

先週の記事では、日曜（22日）に春一番が吹いて暖かくなる確率は60％と予測した。
春一番が吹いたのは、九州北部・四国・中国・北陸。

関東も、神奈川・千葉で吹き荒れて、東京も品川区あたりまでは強い南風。
東海道線であと2駅ほど、南風ががんばれば、気象台でも吹いて、春一番に認定されていた。

「吹く確率60％」というのは、ある意味この微妙さを、よく当てていたと言うべきか。
と、吹かなかった地方まで、当たったように見せようと、ちょっと気取ってみた春一番の日。もうすぐ春ですね。

この冬は、降る降るサギとまで言われるくらい、関東の雪予報は、成績がイマイチだった。
原因の「南岸低気圧」が来るたびに、心は曇りに。
「大雪」と分かるような状態で来てくれれば当ててやるのに、雪か雨か、ほんと微妙なラインをついてくる。

そんな南岸低気圧が、今週は木曜（26日）と日曜（3月1日）に2回。 木曜は日本海にも低気圧があって、上空は少し南風が吹くので、怖くない。 九州～関東の平野部は雨だろう。東北あたりが雨か雪の境界に。

問題は日曜日。この日は、雪の可能性もあるコースになりそう。 今のところ、上空は雨の気温。

ただ、ドカッと雪が積もる時は、5日くらい前まで気温が高く見えて、3日前くらいから急に気温が下がる予測に変わってくる。
保険の意味を込めて、雪も2割くらいの可能性はあると考えておく。

結果は来週！

（堂々と「保険」と言ってしまってるのは、既読スルーでお願いします）

前回（2/9）の出題は、「この日の“宇都宮市”は、どんな“天気”だったでしょうか？」でした。

この日は、北海道付近で低気圧が猛発達。 全国的に風が吹き荒れて、宇都宮も暴風レベルの風が吹きました。

気圧配置は、西高東低の冬型ですので、日本海側や関東北部の山は雪。 太平洋側は晴れで、関東平野にある宇都宮も晴れでした。

…というのが、普通の時の答えなのですが、この日は風が強すぎました。

宇都宮の20～30kmほど北側・西側に広がる山地から、強い風に飛ばされるように、雪雲が流れてきたんですね。

そのため、宇都宮は晴れながらも、ときどき弱い雪（みぞれ）が降る天気に。この時の冬の初雪となりました。

風があまりに強いと、太平洋側でも山地の近くでは、思わぬ雪があったりするんですね。

「相当強く冷たい北風が吹いていて、晴れ間もあったでしょうが、時折山越えの雪雲がかかり、一時雪も舞ったと思います。（たいわんぼうずおやじさん）」
すばらしい！

「難易度が高めと言われると、燃えます。宇都宮は晴れ一時雪。（弘樹さん）」
正解！ファイヤー！

「台風なみの北西の風とドカ雪で大荒れの一日だった！？（おまんじゅうさん）」
うーん、ドカ雪まではいかず。おしい！

「宇都宮は餃子以外に思いつくものなく天気のイメージがつかみにくいですが（タケウマさん）」
餃子以外もぜひ（笑） ちなみに、「雷都」と言われるくらい、夏場は雷が多い所ですよー。

今週の定石はこちら。

今回は、出題時に書いたとおり、難しかったですね。

今回、正解した皆さんはこちら。

やぴさん、弘樹さん、はいまっとさん、かずまさん、たいわんぼうずおやじさん、Walelepoさん、かぶるさん、そらはこわいさん、ベルヌーイさん、なっしーさん、まっつんさん、Giyaさん、ゆりまりさん。

駆け込みで日曜日に答えを送ってくださる方が、たくさんいるのが嬉しいです。

さて、今週の問題は、こちらです。

この日の“午後の”“名古屋市”は、どんな天気だったでしょうか？

・低気圧がたくさんあります。
・低気圧との位置関係に注目です。
・最低気温は10℃くらいでした。

解答はこちらから↓

正解は再来週（3/9）に！