特集 2014年5月31日

最大座席数9席!国内最小の旅客機に乗る

飛行機メインで粟国島に行ってきた
飛行機メインで粟国島に行ってきた
第一航空が運行している那覇~粟国島線の旅客機はパイロットを合わせて最大10人乗り。運が良ければ操縦席の横に座れることもある国内最小の旅客機なのです。

操縦席の横ということは副操縦席です。ぜひ乗ってみたい!ということで行ってきました。
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沖縄の那覇空港にははJAL、JTA、ANA、スカイマーク、Jetstar、Peachなど多くの航空会社が発着しています。 通常のチェックインカウンターは3階(LCCは別)ですが、その中で唯一、1階の隅っこの方にチェックインカウンターがある航空会社があります。

1階、琉球銀行の横の通路奥に
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第一航空の看板が。
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第一航空の現在の定期運行路線は、那覇~粟国線と那覇~沖永良部~徳之島線の2路線。
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使っている旅客機は全長11m足らず、最大離陸重量は3トン以下、最大座席数9席(プラス操縦席1席)で日本の民間定期航空機としてはもっとも規模が小さい、最小の旅客機だそうです。

ある意味プライベート機のような旅客機です。

こんなチェックインはじめて!

機体が小さいので乗客一人当たりの手荷物、預け荷物の重量制限が厳しいのが特長。
サイトによると受託手荷物は、機内持ち込み手荷物(2キロまで)と合わせて1人10キロまでだそうです。

そして乗客の体重も計測しておかないと、機体バランスが保てないので搭乗手続きの際に体重測定があります。
イスの前にある四角いものが体重計
イスの前にある四角いものが体重計
手荷物込みで乗る
手荷物込みで乗る
那覇空港では体重が何キロだったかわ係の人にしかわからないようになっていますが、女性は荷物が重いふりをして実際の体重をごまかす演技力が必要です。

計測した体重によって客席番号が振り分けられます。
今回は予約の際に「できれば前の方の席に座りたいんです」と言っていたので、私は2B、友人は1Bの席が割り振られました。
(席の考慮はしますがバランスによるので確約はできません、と言われていました。)
このパスが搭乗チケットになります
このパスが搭乗チケットになります
私が乗った便の乗客は5名。全員の搭乗手続きが終わったらバスで飛行機まで連れて行ってくれます。
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あれ?保安検査は?と思っていたら、バスの前で係りの人がチェックをしてくれました。
野外保安検査
野外保安検査
飛行機へはバスで15分ぐらい。
飛行場をぐるりとまわって向かいます。
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想像以上に小さい飛行機にビビる

こちらが第一航空の旅客機です。
第一印象はこれに10人乗れるの?と思った
第一印象はこれに10人乗れるの?と思った
機体を小さく保つために、キャビンには通路がないそうです。

中は2人掛けのベンチシートが4列並んでいて、列ごとにドアがあり、乗客は指定されたドアから乗り込むことになります。
預け荷物は一番後ろの小窓から
預け荷物は一番後ろの小窓から
2列目の私は右側の入り口から
2列目の私は右側の入り口から
搭乗。
両手を広げたら余裕で届くぐらいの機幅でございます。
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そして目の前にはコックピット。
飛行機マニアじゃなくてもテンションがあがります!
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安全確認は自分でおこなう

機内にはパイロット1人、あとは乗客のみなので、通常おこなわれる安全説明(酸素マスクの説明とか)はありません。

各自で安全のしおりを読みましょう。
すごいビョーンってなってる!
すごいビョーンってなってる!
逃げるときも列ごとの出口から
逃げるときも列ごとの出口から
赤ちゃん用のライフジャケットもあるようです
赤ちゃん用のライフジャケットもあるようです

フライト

では待ちに待ったフライトです!

発着時は電子機器を切らないといけないので、いきなりですが空の上から。
目の前で操縦を見られるなんて!
目の前で操縦を見られるなんて!
座席が1Bだった友人はパイロットさんの横の席。一般的には副操縦士席に座っていました。

目の前にはハンドルがあり、計器にも触れられますが、飛行前に「絶対に触らないで!」と念を押されていました。
右側が1B席。私からも触らないで!と言いたい
右側が1B席。私からも触らないで!と言いたい
2列目の私のすぐ横にはプロペラ。

最初はブルルルルという音が耳に響きましたが5分ほどで慣れました。
ブルルルル
ブルルルル
そして何と言っても窓を一枚隔てての外の風景!
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正直、機体が小さいのでワゴン車がそのまま飛び立ったぐらい機内と外とが近く感じて、あまりの臨場感に「今気付いたけど高所恐怖症かもしれない!怖い!」とドキドキしていました。

でも青い海を間近に空の上から見てしまうと怖さは吹っ飛びます。
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おきなわーーー!

ちなみに那覇~粟国線では飛行中にチービシ岩礁が見えますが、もう一路線の那覇~沖永良部~徳之島線では島々が見えるようです。
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と言っている間に、飛行機は粟国島近くまでやってきました。
コックピットの前方に粟国島が見えます。
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着陸準備に入るので、電子機器はここまで。
デジカメは電源を切らないといけませんが、完全マニュアルの一眼レフや使い捨てカメラがあれば撮影しても良いそうです。

粟国の真上を飛んでいるときも、それはそれはものすごく美しい海と島景で、天国!!と思ってしまいました。

粟国島着

そして粟国島空港へ。

粟国島空港の滑走路は800mしかないそうですが、機体が小さくて軽いからか、スッっと止まって着陸したというより舞い降りたという表現の方があっているような止まり方でした。
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今回わたしは朝8:30発の第一便で行ったので、飛行場には新聞配達のおばさんが待っていて、毎日第一便で届く新聞を今から各家庭に配達するとおっしゃっていました。
時間がないので折り込み作業は飛行場で
時間がないので折り込み作業は飛行場で
ちなみに粟国空港~那覇の便に搭乗する際は、体重測定は丸見えのようです。
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ということで飛行時間はたった25分ですが、ものすごく楽しい時間でした。
機会があればみなさんも飛行機で粟国島へ行ってみてはいかがでしょうか。
オススメです!
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