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特集


ロマンの木曜日
 
南西に行けば運気が上がる
南西へ!
ここのところ何となくツキがない。運気?っていうんでしょうか、そういうものが下がっている様に思えてなりません。そうなってくると色々な事が気にかかり始め、今までの引っ越しが良くなかったんじゃないか、と考える様になってしまいました。

去年の6月、僕は事務所を移転したのですが、もしかしたらあの引っ越しが運気を下げるキッカケになったのでは?

居ても立ってもいられなくなり、方位学の鑑定士さんの元へ飛んで行きました。


(text by 住正徳



方位の鑑定士。細田知秀さん
早速事務所の移転を鑑定してもらう
五黄殺ですね。大凶です
図4:2004年9月の僕の吉凶方位図。ピンクが吉方位でブルーが凶方位。グレーは万人にとっての凶方位。白はどちらでもない
へこみつつも、地下鉄で吉方位を確認

去年の引っ越しは大凶だった!

去年の事務所移転は方位学的にみてどうだったのか?
方位学を研究している細田知秀さん(埼玉県鳩ヶ谷市)に鑑定してもらった。

移転前と移転後の住所、それに僕の生年月日を細田さんに伝える。それらの情報だけで分析には充分だという。細田さんは地図で方角を確認したり、パソコンに何かを打ち込んだり、暦の本を開いたり、いくつかの手続を済ませ僕を見る。

「結論から言って、去年の事務所移転は大凶でしたね」
残念そうに細田さんはそう言った。

去年、僕は南東の方角に移転したが、実はそれが五黄殺という星の巡り合わせに該当してしまい、分かりやすく言えば、一番行ってはいけない方角だったらしい。「殺」なんて字が混ざっていて不吉だが、五黄殺によって起こり得る凶現象の数々はもっと大変な事になっている。例えばこんな感じ。

噂、中傷、嘘、詐欺、強奪、強盗、暴漢、泥棒、腐敗、破滅、事業の失敗、腫瘍、癌……。

凶っぷりにもほどがある。簡単に人が死んでいく安っぽいドラマみたいだ。

さすがに上記までの凶は味わっていませんが、そう言われればこの1年間嫌な事が多かったように思います。あんな事とか、こんな事とか。

で、その五黄殺ってやつはあれでしょうか? もう、どうにもならないんでしょうか?

「引っ越すのが一番いいですけど、そうもいかないでしょう」
「ええ……、無理です……」
「だったら、方位術という開運法を実践してください」

方位術とは気学による開運法で、吉方位に行ってその土地の水を飲んだり、その土地のものを食べたり、買い物をしたり、そこに泊まったり。そういう事を繰り返す事で運気を上昇させる方法だ。

これはもう、一刻も早く吉方位に行かないと大変な事になってしまう。
「吉方位はどっちですか? 僕はどこへ行ったらいいのでしょうか?」

吉方位は生年月日で分けられる本命星によって変わってくる。僕は1970年生まれなので四緑木星。また、吉方位は24節季でも変化する。24節季の暦では、9月7日16時13分から10月7日までが9月となる。

それらの要素からはじき出された9月の僕の吉方位は、南西だった。

帰り道、一刻も早く南西を確かめたくなり、地下鉄の中で地図を広げた。
南西にあるのは夢か、希望か? それとも?


 

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