大阪のとあるアパート。渋〜い外観にふさわしい、これまた渋すぎるエントランスの階段に、吸い寄せられるように近寄ってみると……。
(八二一)
かつてポストだった……
入り口に付いていたポスト。かなり古そうです。かろうじてチラシや郵便物がひっかかってはいるけれど、これでは落ちてしまいそう。部屋番号も名前もわかりません。
左を向くと
わっ、手すりにポストが。各自のお宅バージョンのポストが階段の手すりに連なっているではありませんか。なるほど。
カラフル
様々な形状のポストが思い思いの吊り下げ方で、並んでいます。きれいだな。
これらはいわゆるマイポスト
すでに階段は、マイポストがひしめきあう、ポストのパラダイスとなっています。郵政民営化の前に、階段における郵便ポストの自由化は始まっていると言えます。
上からみたところ
ひとつとして同じポストはありません。それぞれ味のあるポストで個性を演出しています。もう日本人は画一的だなんて言わせません。
階段を上りながら郵便を配達する郵便屋さんの図を微笑ましく想像しながら、アパートを後にしたのでした。