ブレ無い立体紙製品メーカー、カミテリア
カミテリアといえば、昨年のISOT記事でも「
結ぶとヒヨコになるメモ」を話題にしたので、憶えてる方もいるかもしれない。
今年もカミテリアはブレずに立体紙製品で押してきた。
新製品ラッシュのカミテリアブース。
もともと細長いメモをくるっと丸めて立体化するシリーズを得意とするメーカーだけに、今回もメイン新製品はそんな感じ。しかもかわいいやつ。
とてもわかりやすい伝言。
『monoii』は、パッと見ただけでメッセージの内容が分かる鳥獣戯画の伝言メモ。とりあえず「いそぎ」とカエルの表情を見るだけで「あ、緊急の内容か」とわかる。
メッセージの詳細部分はくるっと丸められた内側に書けるようになっているので、外から盗み見られる心配が無いのもいい。
個人的に「ゆるさん」というカエルとウサギの相撲メモは、なかなか開いて見る勇気が出ないが。
わかりにくいけど、なんかわかる伝言。
これなんか、とにかく「あ゛ー」という気分の内容が書いてあるのだろう。とりあえずウサギの表情を元に各自で好きに使えばいいと思う。
(たぶん「提出してもらったデザイン案を元にあと3パターンぐらい違うの作って見せて、と先方から電話ありました。明日まで」とかそういう伝言だ。この表情は。)
カミテリアとしては珍しい平面紙
あとは、立体では無いが機能性のあるふせんもあった。
秘密を添付するふせん、『pull+push』だ。
和色っぽいのとグレースケールがいい。
これは、メッセージが書ける白い紙がカラフルな鞘に入ってるもの。白い紙はくりかえし何回でも引っ張り出したり鞘に収めたりできる。
普段はこの状態で
中を読むときはつまみ出すだけ。
鞘の部分に粘着材がついているので、好きな所に貼っておける。
名刺を渡すとき、プライベートの携帯番号を書いて貼り付けて渡す、というエロい使い方もできるし、手帳に貼っておいて毎日のToDoチェッカーがわりにしてもいい。
紙見本好きにはたまらんメモだが、写真では説明しにくい。
『memoterior』は、感触の違う紙をいろいろ合わせて綴じた、紙見本帳のようなメモ。
表面がざらっとした紙をいろいろ綴じた『zara/zara』や、つるっとして透け感のある紙の『suke/suke』などのタイプがあり、それぞれページをめくるたび違う手触りと書き味が楽しめる仕組みだ。
ちょっとしたポップアップでかわいい
あと、個人的に一番いいと思ったのが、立体的に使えるマーカーふせん『popit』。
透明のpp製ふせんにピンや矢印が印刷してあるので、これを地図や書類の目立たせたいポイントに貼るだけ。
立ち上がるポイントマーカー。影まで印刷してあるあたり芸が細かい。
わかりやすいし、かわいい。これ貼りまくりたい。
他人に地図を渡すとき、目的地にピンを貼っておいたりするとかなり目立つしわかりやすい。曲げ部分に弾力があるので、これを貼ったノートを閉じてしまっても、再度開けばちゃんとポップアップしてくれる。
あと、貼る面にはうっすら影まで印刷してあるので、普通に立ち上がってる以上に立体感がすごい。
できれば地図用には、ピンだけじゃなくてストリートビューマンも欲しかった。第二弾には入ってて欲しい。
くるかポップアップ紙ブーム
もうひとつ、ポップアップ紙製品を出展していたのがビバリーだ。
こちらは文房具メーカーではなくジグソーパズルやカードゲームを作ってるメーカーなのだが、ここ数年、おもしろい文房具でも注目されている。
そういやおもちゃショー取材したときも見たブース。
そのビバリーでも、ポップアップさせる紙製品が展示されていた。
ジオラマチックなメモ。
今回ビバリー的に大きく押してるのは、5秒で簡単にファンシーな情景が作れるメモ、『はこにわ』だ。
「おつかいに行ってきます」とメモを残してみよう。
メモの切れ込みをビンゴカードのように立ち上げるだけで、こんな感じ。単なる平面からちょっと立ち上がるだけで、楽しさが大幅アップ。
ふつうに伝言メモとして使っても良いし、職場でお菓子を配るときのトレー代わりにしてもかなりかわいい。
リリカルすぎて使いどころを思いつかないぐらい、かわいい。
基本、オトメ感高めのファンシーメモだが、あえて成人男性も使ってみるといいと思う。常用するのはさすがにキツいが、何かのタイミングでこういうのをサッと使えると、カッコイイんじゃないか。
いざという時のためにファンシー力(ファンシーりょく)を備えておこう。
輪ゴムもファンシーの時代
まさか、輪ゴムもファンシーな新製品が出る時代である。
名前からしてわかりやすい。
関西のおばちゃんのステレオタイプとして「手首に輪ゴムを巻いてる」というのがあるが、これはそれのかわいい版。
最初から腕に巻く前提なので名前も『うでわゴム』だ。
どれだけ巻いてもおばちゃんっぽくない!
実際、輪ゴムは手近にあると何かと役に立つ局面も多い。常に腕に巻いててもかっこわるくない輪ゴム、という方法論はアリだと思う。
食べかけのお菓子の袋を閉じたり、ビニール傘やペットボトルの自分用目印に使ったりと、けっこう便利だ。
使いどころがわかりやすくなった機能性ふせん
一昨年に登場した『ココサス』は、ふせんがページ指示用と紙面のどこか指示用の2枚に分離する、斬新な機能性ふせん。
発売直後は雑誌やテレビで紹介されたので、見た事のある人も多いのではないか。
で、その『ココサス』が使いどころを限定させることによってさらに便利になった。
まさかの『契約書用ココサス』
『契約書用』というのが相当に限定的だが、これが「ああ、あるある」というあのシチュエーションで非常に効果的。
これならわかりやすいぞ。
たまに保険の書類などが郵送されてきた時、どこに記名してどこに捺印したらいいのか分かりにくいこと、あるだろう。
担当の人が鉛筆などで捺印箇所に丸囲いしてくれている場合もあるが、書類がごちゃっとして汚いし、最終的に消す手間もかかる。
契約書用ココサスなら、記入または捺印にチェックを入れて貼るだけで、どこになにをすればいいのか一目で分かる。記名捺印したあとは剥がしてしまえば、きれいな書類の出来上がりだ。
『勉強用ココサス』もいい。
教科書や参考書のポイントに貼っておく『勉強用』も便利だ。
宿題でやらなきゃいけないのはここ、とか、予習はここ、などページ内でこまかく指定できるので、つかいやすい。
今日から金曜まで、こんな感じで最新の文房具がどんな感じかをお伝えする予定です。
気に入った文房具があったら、ぜひ文具店で探してみて下さい。
さらに詳しい文房具情報が知りたい方は、8月29日のお昼から、最新文房具がたっぷり見られる文房具トークイベント『ブンキョウ・ブングジャム#9』へどうぞ。
僕もISOTで取材してきた写真数百枚使って、びっちり最新文房具について語ります。
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ブンキョウ・ブングジャム#9』