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フェティッシュの火曜日
 
アルミホイルで王冠を作る


今日は、こんな手芸をしてみたい。「アルミホイル手芸」だ。まあなんというか、ホイルをちぎって丸めて成形するだけですが。今日から堂々と「ホイラー」を名乗りたい。

あのピカピカのアルミホイルで何を作るか、やる前からちょっと楽しみだった。想像したとおりの物ができるともいえるし、まったく未知数の物ができてしまう、ともいえる。

ほいらー(ほいじゃー)、始めましょうかね。

乙幡 啓子



いじらしい思い出

私のホイラー経験は、幼稚園時代にさかのぼる。丸めたアルミホイルがキラキラ輝いてとてもきれいで、宝物のように思えた。ぜひとも腕につけて、得意顔で歩きたいと思った。以下、再現するところから始めよう。


今回の材料はほぼこれ!洗った使い古しのホイルも含みます。
ぎゅうぎゅうに丸めます。
表面を、平らなところでこすったり押し付けたりして、ならします。
輪ゴムをつけて、腕輪完成。泣ける話だ。

歯医者に連れて行かれるときなど、これをわざわざしていったのを覚えている。歯医者の怖さを、ご自慢のアルミブレスレットで緩和したかったのか。我ながら、いじらしいこと この上ない。

さて、幼い頃のアルミ手芸はこうやってただ丸めただけのクオリティだったが、大人になった今なら、もっと技を凝らしたものを作れるだろう。一歩間違えばゴミのような(ゴミだ)腕輪をつけて見せびらかしていた小さい頃の自分に、折り合いをつけたい。見せびらかしたい。


例えばこんなものを、ホイルで・・・?うーむ。
オーソドックスなもので試してみよう。
1つ1つ大きさを決めて、丸めて固めて、穴開けて。
テグスに通して金具をつけて。

【ポイント】

  • 穴は意外と開けやすい、が、アルミカスが出るので何か下に敷いて作業しよう
  • 初めからキチキチに固めてしまうと後でなかなか形を変えられないので、真綿で絞めるように(何て表現だ)様子を見ながら押し固めていこう
  • 表面をならしてツヤを出すときは、こすらずとも、固い机か何かに押し付けていけば、きれいになります

木の洞に向かってしゃべってるような上記ポイントだが、作る際は覚えておきましょう。


これがアルミホイル?!といわれれば、まあ、そうかもしれないな、という仕上がり。

なんだろう。

これがアルミホイル?といわれればまあそうかもしれないな、という繊細な(=微妙な)仕上がりだ。上記キャプションと合わせ2回言わせてもらった。これをして歩くのはぜんぜんかまわないが、アルミホイルとばれたときにどう言い訳するか。

ものすごく軽い、ということだけは確かだ。肩が凝らなくていい。

 

失敗例:ブリリアントカット

次のページに移る前に、大失敗事例をお見せしよう。

1粒何十カラットのダイヤ!を、アルミホイルで表現したかったのだけども、ブリリアントカット、なめてました。


クレイシルバー用キットの磨きヘラで磨くも・・・。

ガッタガタ。
トリュフ、あるいはベーゴマみたいになってしまった。

頭の中では「アルミホイルをぎちぎちに固めておけば、金属と同じように作りこめるのでは」なんて甘く考えていたのだが、結果はこのとおり。固めるとき、密度が場所によってバラバラなので、どうしても細かいカットは表現できない。

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