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チャレンジの日曜日
 
松茸をたらふく食べたい
雲南の省都、昆明に松茸はあるか


 松茸を一度でいいからたらふく食べてみたい。

 そんなことを思ったことはないだろうか。

 昔見たドラえもんの漫画で、のび太が「マツタケ食べたい〜!」とドラえもんに泣きついて、ドラえもんが出した未来のひみつ道具で松茸食べ放題となる話を見た記憶がある。のび太やドラえもんが、これでもかと舌を出し、よだれを出し、がむしゃらに松茸を食べたコマが記憶に残る。ああ、松茸たらふく食べてみたい。

 調べてみると僕が訪れたペンキ山のある中国の雲南省は松茸の産地らしい。楽天市場とか日本の通販で売っている松茸も中国の雲南省産のものが多い。

 日本でも雲南省の松茸はちょっとオトクな値段で売られている。ならば本場雲南の松茸はさらに安いのではないだろうか。松茸がたらふく食べれるのではないだろうか?

ライスマウンテン

松茸だけど松茸じゃない

 雲南省なのにちっとも雲南省のイメージっぽくない、雲南省の省都、アスファルトジャングルの昆明で、松茸が売ってる店、松茸が食べれる店を探してみた。

 結構根気が必要だけれど、ちょっと大きなスーパーマーケットに行くと食品売り場の乾燥きのこコーナーでは乾燥した松茸が売っていたし、ちょっと高級そうな雲南料理の専門店では松茸料理を売っている。


「野生」松茸

 これ、乾燥なのでもちろんそのままでは食べれるはずもなく、とりあえず茹でるなりしなければいけないのかなーと思うのだが、旅行者には茹でる器具すら持ち合わせてるわけもなくスルー。値段は日本円で1000円弱で、ほかのきのこ類に比べるとかなりお高め。

 スーパー以上に根気が必要だけれど、高級そうな雲南料理専門のレストランでは松茸料理を提供しているところもある。行き着いたレストランで松茸の名のついたメニューを2点ほどオーダーしてみた。


でてきた松茸料理。

 うーん、確かに松茸なんだけど、中華料理で松茸なんだけど、中華料理は炒めるのが基本だけど、でもでも松茸も炒めちゃいかんだろう。中国人の味覚にはいいんだろうが、日本人の味覚にはあわない。もっと素の松茸を味や香りを味わいたい。もっといえばハイ、炒めました、じゃなく、もっと高級感がほしい。目の前の松茸に心が高ぶらない。

 そんなモヤモヤ感を払拭するにはどうすればいいだろう。松茸をたくさん買って日本に戻ってから調理か?いや、雲南省にいる日本人に調理してもらえばいいんじゃないか。

 昆明で日本料理屋をやっている日本人はいないだろうか?上海だったらいるだろうけど、中国の奥のほうの昆明に、日本人がいて、日本料理を作っているのだろうか。

 調べてみたら、昆明にも日本料理屋があった。どこにでも日本料理屋ってあるもんだ。松茸料理を食べるべく、その日本料理屋に行ってみた。


その名は貴太郎


 

 
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