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コネタ


コネタ772
 
「おかもち」を普段使いに
 

今から遡ること2年前、ウェブマスター林さんの「萌え萌え業務用」という企画に同行した際、業務用機器のお店で「おかもち」に一目惚れした。ラーメンの出前に使う「おかもち」。これを普段使いの鞄として使ったらカッコイイんじゃないか。相当悩んだ末に結局あきらめたのだが、あれ以来ずっと「おかもち」の事が気にかかっている。やっぱり買っとくべきだったんじゃないのか? と、僕の心のやわからい場所を締め付けるのだ。

という訳で、おかもちを買いに合羽橋まで行って来た。

(text by 住 正徳

合羽橋入口

思い返せば2年前、ここ合羽橋で「おかもち5000円。限定30個」という表示にグラッと来たのだった。その金額が高いのか安いのか、全く判断がつかないまま「限定」という響きにやられてしまい「買わなきゃ損」と思ったのだ。

あれから2年も経っている。限定だった30個はとっくに売り切れているだろうし、今回は5000円じゃとても買えないだろうと予想していた。しかし、今回も同じ大きさの「おかもち」が5500円で売っていた。2年間、売り切れずに残っていたのだろうか……。


念願のおかもちをゲット。中華型4号4段 フタを開けるとこんな感じ

そしてついに、念願の「おかもち」を手に入れた。ちなみに、「おかもち」には中華型と洋食型という2タイプがあるらしい。今回僕が買った中華型は写真の様に縦長で、洋食型は横長。中華型の「おかもち」が使いやすい様だったら、次は洋食型の購入も検討したい。


仕事道具を入れる

一番下の段に仕事道具を入れてみた。スケジュール帳、キャンパスノート2冊、筆箱、定期入れ、財布、携帯電話。仕事道具を一式入れてもまだ3段空いている。そのキャパシティは想像以上だ。さすがは「おかもち」。

で、街に出ます。


アタッシュケースの様に おかもちを持って歩くジャパニーズビジネスマン

合羽橋から持ち帰った時から薄々感じてはいたが、荷物を入れて更に思う。

「おかもち」は重い。

普段使いの鞄として、この重さは致命的かもしれない。いきなりめげそうになるが、出前の人の事を思えばこれくらいの重さが何だ。これにラーメンを何杯も入れたら片手じゃ持てないくらい重いぞ。


駅前でビジネスの電話がかかってきた

「ちょっと待って下さい。スケジュール帳を確認します」 ガラガラ。

はい。その日は大丈夫です」

フタを開ける度に音がするので、普段使い用としてはちょっと大袈裟かもしれない。
それと、隣りのおじさんの反応を見て気付いたのだが、中から何が出て来るのか、周囲の期待を煽ってしまうようだ。スケジュール帳を取り出した時のおじさんのがっかり具合は相当なものだった。


そういえば

こういう風にアタッシュケースを挟んで立っている人を良くみかける

僕もやってみた

「おかもち」は幅が広いので足の間に挟みづらく、ゴツゴツしているのでちょっと痛い。


コンビニへ

お腹が空いたのでコンビニで買い物。何しろまだ3段も空いている。重さの事を気にしなければ、まだまだ入る。


「375円です」「あっ、今、財布を出します」 ガラガラ。

カップラーメンと飲み物を買った。


レジの脇でお湯を入れて おかもち」に入れて

颯爽とコンビニを出る

カップラーメンが出来上がる前に、近くの公園に移動する。


あと1分…… ……3分! 「おかもち」からラーメンを取り出す

公園でカップラーメン。
ちょっと侘びしいシチュエーションではあるが、「おかもち」から取り出すだけで、こうして出前気分を味わえる訳だ。200円のカップラーメンでも少し豪華に思えてくる。


……

おいしくカップラーメンを食べていたら、僕の隣のベンチで楽しそうにしゃべっていたお母さんたちが一瞬こっちを見て、すぐに目をそらした。


あらやだ、あの人。出前の品食べちゃったわよ。

と思ったのだろうか?
いやそうじゃない。何だか面倒臭い人が来た、って事だろう。

 

そんな訳で、「おかもち」はあまり普段使いには適していない。というのを今回のコネタの結論とさせていただきます。

業務用品をなめるな!


 

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