特集 2012年11月14日

でかいものを家に持ち込むともっとでかく感じる

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かなり大きいのにそのでかさをいまいち実感していない物は多い。

たとえば駅ホームにつり下がってるような駅名の看板。普段なにげなく見ているが、よく考えるとかなり大きそう。琴欧洲ぐらいありそう。琴欧洲が頭上にぶら下がってると思うと相当驚異的だ。

でも実際どれくらい大きいかは、駅ホームの広くて見慣れた景色ではいまいち実感しにくい。

そこで「お店では小さく感じたけど家で見ると意外とでかかった」感覚を利用して、 駅の看板を家の中に入れてみればその大きさがよく分かるのではないか。
1985年生まれ札幌市出身。髪がとても硬いため寝癖がなかなか直りにくい体質。そのためよく帽子をかぶっています。

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ぶら下がってる駅看板の大きさを感じたい

どの鉄道会社のどこのホームであれ、どこにでも必ずある駅名の看板。 ほとんどの人が見かけてるだろう。
正確には駅名標というらしい。これは山手線にあるタイプ。
正確には駅名標というらしい。これは山手線にあるタイプ。
あまりにも見慣れてるのと、頭上に設置されてることで そのサイズに関しては全然気にしたことはなかった。

しかしよく考えると、ぶら下がってるものとしては相当大きい。 人一人分ぐらいは余裕でありそう。そんなのが当たり前のように頭上にあるというのはなんだか不思議だ。
でもここからではその大きさは実感しにくい。
でもここからではその大きさは実感しにくい。
サイズに関してはおそらくネット等で調べれば寸法は分かるだろう。 ただそういう数字だけ見せられてもいまいち実感できない。

もっとこう、パッと見て「でけー」と思える直感的な方法で その大きさを体感してみたいではないか。

作って家に置く

そこで思いついたのが、ダンボールとかで実際の寸法の物を作って家の中に置くやり方だ。

部屋の中に置けばその大きさが日常生活基準になるから分かりやすい。 「お店で見たときは小さく見えたけど家で見ると意外とでかかった」方式である。
そのためにまず寸法を測る。
そのためにまず寸法を測る。
ただ縦の長さは測れても横の長さは頭上にあるため難しい。 そこで端から端までの地面の長さを計測することにした。
左端が
左端が
このあたりで、
このあたりで、
右端が
右端が
このあたり。この距離を測る。
このあたり。この距離を測る。
そんな感じで調べてみたところ、この駅名標のサイズはおおよそこんなだ。
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なにかあったらすぐ逃げられるようオドオドしながら測った結果なので 誤差はあると思うが、自己採点ではたぶんそこまで大きくズレてはいないのでこれでほぼ正解と言い切る。
公園で作ります。
公園で作ります。
この駅名標を作るために大きなダンボール板を4枚購入。 サイズは縦90cm×横120cmぐらい。これを切ったりつなげたりして作っていく。

なぜ公園で制作するかというと、初めて家に入れたときの「でけー」感を味わうためと、 そもそもでかくて家で作業できないからである。いつかダンボール5枚分ぐらいの部屋に住みたい。
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曇天工作

作り方は至ってシンプル、測った駅名標の寸法通りにダンボールをカットして 立方体を作るだけだ。 駅名とかはプリントした紙を貼っていくことで再現する。
公園とダンボールの組み合わせには将来お世話にならないようにしたいと思いました。
公園とダンボールの組み合わせには将来お世話にならないようにしたいと思いました。
カットしたダンボールを横につなげて測った寸法の長さ(225cm)にする。
カットしたダンボールを横につなげて測った寸法の長さ(225cm)にする。
前面に白い紙を貼って駅名標の下地は出来た。
前面に白い紙を貼って駅名標の下地は出来た。
残りのダンボールで立方体を作り、
残りのダンボールで立方体を作り、
前面部分を付けて基本的な形が完成。
前面部分を付けて基本的な形が完成。
砂場で作業していると砂がダンボールに入り込むのか、 持ち上げてみたときにザーと砂の流れる音がして、小豆で波の音を出す箱みたいになってた。
それはそれとして池袋。
それはそれとして池袋。
ギャラリーができた。
ギャラリーができた。
二人に増えた。
二人に増えた。
三人に増えた。
三人に増えた。
そして誰もいなくなった。
そして誰もいなくなった。
いつもすぐ飽きられるんです。

池袋の駅看板が公園に出現

駅名表示の紙を全て貼り終えたら、 ついに完成である。なんだかんだで2時間かかった。
台風で駅から飛ばされてきたみたいに見える。
台風で駅から飛ばされてきたみたいに見える。
三人掛けのベンチと比べてこのサイズなので、4人はあのつり下がってる看板に座れることになる。
三人掛けのベンチと比べてこのサイズなので、4人はあのつり下がってる看板に座れることになる。
なんだか合成写真のように見えてきた。
なんだか合成写真のように見えてきた。
こちらの中年男性は、あまりの完成度に完全に言葉を失い無言で立ち去っていった。
こちらの中年男性は、あまりの完成度に完全に言葉を失い無言で立ち去っていった。
普通の公園にいきなりでっかい駅名看板があるのが楽しい。 通りがかりのおじさんも思わず回り込んで見てしまう。 世界初の物質アイドルとしてデビュー出来るかもしれない。
看板だけパースつきすぎ。
看板だけパースつきすぎ。
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でかい パートⅠ

公園から自宅に場所を移し、本題である家に入れたときの大きさをたっぷり味わおう。
案の定ドアより大きい。
案の定ドアより大きい。
いやもう家に入れなくても十分すぎるくらいでかさを味わってます。
サーフボードの宅配はこんな感じなのだろうか。
サーフボードの宅配はこんな感じなのだろうか。
おじゃましまーす。
おじゃましまーす。
6畳一間に現れたモノリス。
6畳一間に現れたモノリス。

でかい パートⅡ

うまそうと思ったものが大抵おいしいように、 大きいと思ったものも大抵でかい。

あと本当においしいものを食べたとき「おいしい」としか言えないように、 でかい物が狭い部屋の中にあるときは、ただただでかいなという感想しか出てこない。
マリオ&ルイージ
マリオ&ルイージ
このように、ムリヤリ大きさ以外のことを言おうとしたら意味不明なキャプションになってしまうぐらいでかい。

さらにより大きさを実感するために、 駅のホームと同じように部屋の中でつり下げた。

でかい パートⅢ

自宅が駅のホームに!と、でかいわ!の二つの感想が混ざり合う。
自宅が駅のホームに!と、でかいわ!の二つの感想が混ざり合う。
これはまったく愉快な状態ですね。
これはまったく愉快な状態ですね。
ちょうど宅配されてきたAmazonの箱と比べてみる。
ちょうど宅配されてきたAmazonの箱と比べてみる。
無駄にでかいとよく揶揄されるAmazonの箱に比べてもこの大きさ。 しかも駅名看板の場合、「無駄にでかい」のではなく「必要に超でかい」である。
でっかく不思議なのがあると、髪型が変とか些細なことは分からなくなるので生活に便利です。
でっかく不思議なのがあると、髪型が変とか些細なことは分からなくなるので生活に便利です。

でかいはでかかった(ガガーリン)

駅名の看板はいったいどれくらい大きいのか体感してみようとしたら、 やっぱり普通にでかかった。 当たり前と言えば当たり前だが、基準を家に持ってくると 生活に支障をきたすというレベルでその大きさを実感することが出来た。

これから駅でこの駅名看板を見るたびに、 いつかはこれが3つ横並びさせられる家に住もうとがんばれる気がする。
処分する踏ん切りがつくまで、目覚めるとこういう状況が続きます。
処分する踏ん切りがつくまで、目覚めるとこういう状況が続きます。
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