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フェティッシュの火曜日
 
ほくほく線の車内でこしひかりを配っていた


「ほくほく線が10周年を迎えるんで、今年は企画が目白押しです」
と、さる鉄道ファンの方からメールをいただいた。暗に「デイリーポータルZで取材してください!」というお誘いだ。

ほくほく線とは、北越急行の、新潟県・犀潟〜六日町を結ぶ路線の名前である。
そういうことなら行きますよどこでも!と返事をし、すっかり忘れていたころ、「3月22日に列車の中でお米を配ります」とのこと。

すっとんで行った。
行ってみたら、もうそれはまるで「鉄道接待」みたいだった。夢のようでした。

乙幡 啓子

トンネルを抜けると本当に・・・だった

東京駅発・6時32分発のたにがわ401号に乗る。越後湯沢まで行き、その鉄道ファンたる齋藤さんと、8時すぎに合流するためだ。ちなみに齋藤さんには、わたらせ渓谷鉄道の記事上毛電鉄の記事のときにもお世話になっています。


一瞬「秋」って何なんだと思うが、秋田の秋ですね。これはガーラ湯沢行き。
トンネルを抜けると今年初めて目にする雪。

さて、ほくほく線。この楽しい名前は、計画時の「国鉄北越北線」を略したものだ。愛称ではなく、正式名称である。
実際には、越後湯沢から終点犀潟を越えて直江津、またその先の金沢まで直通運転する列車もあり、つまりJR信越線とJR上越線をつなぎつつ、それらの路線にがっちり食い込んでいる、といったところだろうか。

なので最初乗ったときはJRなのかと勘違いもしたが、まったく別の第3セクター路線なのだ。

さて、越後湯沢では、この日の案内担当となってくださる車掌兼運転手の大島さんと合流。大島さんが乗務をこなす真横にお邪魔して、六日町駅まで向かうことになった。


空の状態を見る大島さん。意味はありません。
10年前のこの日(22日)、開業。

 

取材と思っていません

ここから、接待旅行かと思うほどの僥倖に恵まれた。

まずは運転席に座ってもいいとおっしゃる。かかかかかっ。いいんですかっかっ。思わずあごが震えてしゃべれない。いやしゃべれるが、意味なく「おー、うわー」などと言ってるだけ。


後ろの窓から見つめるだけだったあの運転席に!
その運転席からの眺めはこうだ!

大島さんが指差し・声出し確認するのを真横で見ながら、発車。列車は先頭部に運転手のほか、浮かれた一般人らを乗せ、雪景色の中を走る。

この浮かれ具合。料金箱の、内側ですよ!
運転手激写。

後で大島さんに聞いたところ、運転手になってよかったことは「子供にちやほやされる」ことだそうだ。
ちなみに大変なことは、ワンマン運転なので車掌も兼ねなくてはならないこと。


特急「はくたか」とすれ違う。ちなみに架線の幅が他より広く見えるのは、除雪車が通るためだ。(齋藤氏撮影)

新幹線を除く在来線としては日本最高速度の160km/hで走る「はくたか」。六日町からは、あのはくたかに乗って、こしひかりをゲットだ。


かぶりつき。
(齋藤氏撮影)

 

唐突ですが、ほくほく線コネタ・その1
新潟国体のマスコットはトキ、なのはいいとして、警察のマスコットは “米”。食べ物なのだ。

 

 
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