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前回の記事で腰を痛めてしまい、翌日に予定されていたヨシダプロ宅でのラジオ収録も行けず、各方面に迷惑をかけてしまいました。本当にすみません。しっかりしろ、俺の腰! と毎日喝を入れて過ごしております。

そんな折り、あの記事を読んだ親切な読者の方から腰用のサポーターを送っていだだきました。


 

朝、事務所に出社したら宅急便の荷物が届いていて、品名に「腰用サポーター」と書いてあり、「はて?」と不思議に思いながら封を開けたら立派なサポーターが入っていました。お手紙の他に「腰の痛み対策ハンドブック」という小冊子も同封されてまして、それはもう、感動です。

本当にありがとうございました。

手紙に「サポーターのサイズはお尻書道の記事のトランクスの写真のサイズから予想して送りました」と書かれていました。お陰さまでサイズもピッタリでございます。

パンツ姿になった甲斐があったというものです。

これからもいつでもパンツ姿になる所存でがんばっていきますので、よろしくお願いいたします。

今週はなりませんが。

(text by 住 正徳







決して母のカレーが最強だとは思わない。世の中にはおいしいカレーが溢れていて、ココ壱のフライドチキンカレーとかサムラ〜トのインドカレーとか、どう考えたって母のカレーよりもおいしい。「ああ、ココ壱食べて〜」と思う事はあっても、「ああ、母ちゃんのカレー食べて〜」となる事はほとんどない。その証拠に、家を出てから15年、母のカレーを食べた記憶がない。実家に遊びに行くといつも「けんちん汁」が出るのだ。あのけんちん汁は確かにうまい。他所に出しても恥ずかしくない一品だと思う。母も自信があるらしく、けんちん汁ばっかり作っている。そして、カレーは作らない。母的にも「カレーはちょっと…」と思っているのかもしれない。

そんな事を考えていたら、久しぶりに「母のカレー」を食べてみたくなった。子供の頃は楽しみだった「母のカレー」を。その味に期待するというよりも、ノスタルジックな気分を味わうために、である。

さらに、「母のカレー」をレトルトカレー風にパッケージ化する事を思いついた。個人的な郷愁をパッケージにしてしまうのだ。




実家へ

ここのところ忙しかったので、しばらく母と連絡を取っていなかった。今年になって弟が結婚したこともあり、母は実家で1人暮らしである。きっと連絡していない事を恨んでいるに違いない。カレーを作って欲しい、と電話でお願いした時も少し不機嫌だった。

母の機嫌を取るために、TSUTAYAに寄ってDVDを買う事にした。母は韓流スターにずっぽりハマっているのだ。韓流スターが出ているDVDを買って帰れば機嫌も直るだろう。


東方神起のDVDを購入

去年、母もライブに行ったという東方神起のDVDとちょっと甘い物を土産に久しぶりに実家に帰った。

母は既にカレーの煮込みを始めていて、家の中にタマネギを煮込むいい香りが充満していた。


カレーを煮込む母

まだカレー粉は入っていない

それにしても派手なTシャツを着ている。どこで買ったんだろう?

Tシャツについて突っ込みを入れたい気持ちをグッと抑えて、取り急ぎ東方神起のDVDを渡した。案の定、母は喜んでくれた。


「これ、私が行ったやつよ」と喜ぶ母

早速DVDを再生する母

「みんなで赤いライトを照らすのよ、ほら、キレイでしょ」と東方神起のライブの素晴らしさについて、母がプレゼンを始めた。どんなに熱心にプレゼンされても、僕には母が韓流にハマる理由が全く分からない。

母曰く、

・歌が上手くて踊りも上手くてカッコいい。
・そんな男が5人もいる。
・みんないい子。

という事らしい。
やっぱり分からない。

それはそうと、アレだ。カレーの煮込みは大丈夫だろうか?


カレーは大丈夫か?

少し心配になって母にカレーの進行具合を確認した。母はテレビ画面から目を離さずに「まだ大丈夫」とだけ言った。学校に行く前の子供みたいだ。

本当にカレーは大丈夫か?


犬も心配している。





 

 
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