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フェティッシュの火曜日
 
着物で『あ〜れ〜』でぐるぐる回りたい


浴衣と・・・TV回転台。

夕方の一陣の風に秋を感じる今日この頃、皆様いかがおすごしでしょうか。

私事で恐縮だが、今年とうとう浴衣を買った。数年来欲しかったにもかかわらず買う踏ん切りのつかぬまま夏を越していたのだが、とうとう えいやっと買ってしまった。今年はこれで花火見に行くぞ、お祭りに行くぞ―。

で、手元には現在、ほぼ袖を通していない例の浴衣がある。そう、今年は買った「だけ」。やっぱり一度も着て出なかったのだった。

このままでは終われない夏もある。そう思った筆者は、前から気になっていた「あれ」をやってみたいと思った。そう、着物で「あ〜れ〜」である。

乙幡 啓子

進化する「あ〜れ〜」を目指して

TVのコントではすっかりおなじみのあのヒトコマ。
「ふっふっふ、苦しゅうない、近こう寄れ」
「お代官様、おたわむれを!あ〜れ〜・・・・」(帯解かれてくるくる回るおなご)

いつからあのコントが一般化したのかは知らないが、あの「帯解かれてくるくる」という動作だけは、ちょっとやってみたいと思っていた。

ただし。実際の「あ〜れ〜」状態を想像するに、解かれた帯に沿って体を回転させるのは気持ちよさそうなのだが、問題は足元だと思う。せっかくの継続的回転モーメントが、断続的足踏み運動で寸断されるのではないかと、思うのだ。

ならば、足元にあれを置いたらどうだ。


マンホールではない。

TV回転台というやつである。これに乗れば、独楽のようなあの動きを余すところなく味わえるのではないだろうか!

人間の乗れるくらいの耐重量で、360度回転するものを探しまわってやっと見つけた。このご時世、薄型TV用の小型回転台は数あれど、ブラウン管TVも置けるような回転台でしかも360度回転できるものはなかなかなく、家電店を数店回ってやっとゲットした。耐重量150kgである。

本当は人間が乗るのは推奨できるものではないだろうが、私のささやかな夢のためご容赦願いたい。お子様は真似をしないようにこれまたお願いいたします。

浴衣バージンとの悲しい別れ

さて、回転ロケに出ることにしよう。浴衣を着ての初めての外出で心も躍る。

「・・・この夏、初めて浴衣を着た君にクラクラ・・・」
「花火を見上げる君の浴衣姿を横目で盗み見てはドキドキ・・・」

あぁー。そんなはかない幻想もあと数分でおしまいだ。なぜなら数分後、自慢のおろしたての浴衣は回転台に乗ってくしゃくしゃに着崩すことになるからだ。せめてそれまでは、短い夏を満喫しようか。


「踏み切りで電車をやり過ごす君の浴衣姿」
「売れ残りの花火を1本燃やしてみる君の横顔」

たわごとはおしまいにするとして、さて「あ〜れ〜」だ。

しつこいようだが回転台登場。

この回転台、実によく回る。滑るように回る。乗った瞬間にもう回ってる。乗ってじっとしてても重心のかけ方でじわじわ自然に回ってしまう。

よって、最初のスタート位置をキープするのが意外と骨の折れる作業となった。よっこらせ。


ツイストし放題。
ほっとくと回り出す始末。

よろよろと乗っかり、ふらふらと立ち姿を整えて、いざ撮影だ。進化する「あ〜れ〜」は次ページで!


 

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