プロジェクターがついているデジタルカメラを使って記事を書きませんか?と編集部よりお誘いを頂いた。
あ、これワールドビジネスサテライトってテレビ番組で見た事ある。楽しそうだ、やってみたいと喜んでお受けした。
実際に実物を触ってみて小ささに驚いた。これならヘッドライトにも出来そうだ。そして楽しい画像を映し出し続ければ暗いところも怖くないんじゃないか!
(尾張 由晃)
上がり続けるハードル
暗いところだったら肝試しでもやってみようか。あー、肝試しかー、初めてだからドキドキするわ。そんな事を思っていたら「見本としてはこんな感じです」と編集部から動画が届いた。
マジか。ちょっと距離が遠すぎる。スノーボードを教えて貰おうとしたら見本として宙返りされたような気分。まずは痛くないこけ方を教えて欲しい。
更には撮影のために編集部からウェブマスターの林さんと石川さんが東京から大阪まで飛行機で来てくれるという。肝試しだウヘヘ。とか言ってる場合じゃ無いんじゃないか、これ。
ということで接待肝試しとなります
と、言うことで今回テーマは「林さんをどれだけ怖がらせずに 肝試し出来るか」に変更したい。
それは林さんが自身で「僕が一番恐がりだと思う」と言っていたのもあるが、やっぱりウェブマスターだから。撮影協力で嫌な思いさせて僕が首にでもなったらたまらない。
ここは林さんの好きな物を映し出して怖い思いせず肝試しを 終えて頂きたい。これが僕の精一杯のビジネススキル。こりゃあ ただの肝試しじゃない、接待肝試しだ。
接待なので自分アピールも入れておく。最近評判のよかった記事の写真も入れておいた。最後に石川さんの写真も。
ヘッドライト化は簡単に成功
写真は大体そろったので次はデジカメをヘッドライトにしなければ。何も考えずとりあえず100円ショップに向かった。
どうすればいいのか一番の心配だったデジカメのヘッドライト化は予想よりも簡単に出来た。これで準備は完了。早速肝試しに向かいましょう。
恐怖を凌駕するは危機感
適当に肝試しスポットを調べて車で向かう。途中までは普通の道だったが目的地が近づくと急に道が狭く、対向車はいなくなり、街灯すらも見あたらなくなった。あ、何かそれっぽいぞ。
怖いの大丈夫ですかー?とか和気藹々としていたのが徐々に 無口になってくる。これは本当に怖いかも知れない。車内は静か になり川の流れる音しか聞こえなくなった時、目的地に到着した。
着いたそこは本当に真っ暗で、近くにいる人も見えない位。「暗い!怖い!」となるかと思ったが、実際は「暗い!写真撮れますか?ナイトモードだとどう?」だった。
怖い怖くないよりもまず仕事。写真が撮れない方がまずい。肝試しに対してプロ根性が勝った形。
プロジェクタで映しだされたのは優しさ
そんな中でプロジェクタを灯す。パッと照りのあるウインナーが現れた。背景はただの道、ちゃんと映るか心配だったがくっきりと映った。おぉ、凄い!本当にウインナーを頼りに肝試しが出来そうだ。
林さんの為に好物のこの写真を入れてきました。と伝えると林さんは「あぁ、ウインナーウインナー」と言いながらウインナーに向かって歩き出した。あ、この人いい人だ。
ウインナーで怖さは抑えられる
そのウインナーで道を照らしながら先へ進む。
真っ暗闇で聞こえるのは川のせせらぎと鳥の声位。凄く寒くて 凍える中で、空気が張り詰め凄く怖い。だけど基本的に僕が 見えるのはウインナーだけ。
周辺はお寺だったので色々な由来や御利益などが書いた看板が あったがそれを照らすのももちろんウインナー。癌除けって 書いてあるけど、ウインナーが癌に効きそうな雰囲気だ。
更には彫刻がなされた門やら大きな鐘やらが現れるのだが 基本的に見えるのはウインナー越し。精密な彫刻の仏様は ウインナーにまっしぐら。
鐘に書かれた天の文字はマスタードで書かれたように見える。 そのまま見たら怖そうな物が全てウインナー越しでコミカルに。 お陰で怖い感じはあんまりしない。