特集 2011年11月8日

コンビニ別売ドレッシング徹底検証

コンビニサラダの別売ドレッシングを買ってなめまくります
コンビニサラダの別売ドレッシングを買ってなめまくります
いつのまにか、ほとんどのコンビニでサラダのドレッシングが別売となってしまった。
最初のうちは、別に買わなければいけないのでちょっと損をした気分になっていたが、慣れてくると同じサラダでも違う味が楽しめて、意外といいものだ。
さて、この別売ドレッシング、チェーンによって味の違いはあるのだろうか。
1973年北海道生まれ。物心ついた頃から飽きっぽい。そろそろ自分自身にも飽きてきたので、神様にでもなってみたい今日この頃。

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きっかけは生ラジオ

当サイトでは毎週金曜の夜に、インターネットラジオを放送している(→こちら)。
その企画で、コンビニ巡りをしており、おでん中華まんを食べくらべていたのだが、その第3弾として食べくらべた「別売ドレッシング」が意外なほど違っていたのだ。
その違いを番組のかぎられた時間内では紹介しきれなかったので、今回改めて徹底的に検証してみたいと思う。
生ラジオの企画でその違いに驚いた
生ラジオの企画でその違いに驚いた

コンビニを巡る

コンビニには、チェーンにもよるが5~6種類のドレッシングが売られている。
タイミングによっては品切れのものもあるが、今回は店頭に並んでいるドレッシングを全種類購入した。
ざばっと全種類を
ざばっと全種類を

遠くのコンビニで買い集め

しかし、ドレッシングだけをしかも全種類買うというのは、冷静に考えると常識的な買い物の仕方ではないので、なんとなく気恥ずかしさを感じ、顔なじみではない、家や会社から少し離れたコンビニを巡った。
おかげでちょっと苦労はしたが、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・サークルKサンクス、ミニストップ、セーブオンの6チェーンからドレッシングを集めることができた。
ちょっと変った買い方ではあるよな
ちょっと変った買い方ではあるよな

全29袋の別売ドレッシング

結果的に全部で29種類のドレッシングを購入した。
ひと袋だいたい25ml程度なので、総量で725mlである。
まとめて持つとずっしりと重い。
小さな袋も集まると重いものなのだな、などという意味ありげでなんてことのないことを思いつつ、試食の準備を整えた。
こんなに揃ってしまった
こんなに揃ってしまった

小皿に並べる

袋のままチューチューすったのでは、おそらく試食中になにが何だかわからなくなってしまうだろうから、お弁当用の紙カップ皿にひとつひとつ注いで、銘柄を書いて並べた。
ちなみに作業場は会社の会議室である。
ここでドレッシングをひたすら舐めるということに若干の抵抗を感じないわけでもないが、仕事なんだから許してもらえるだろう。
メジャーどころはほぼ制覇した
メジャーどころはほぼ制覇した

チェーンごとに味見

では試食開始だ。
チェーンごとにドレッシングを試食してみたのだが、やはりその違いに驚いた。
いままでなんとなくでドレッシングを選んでいた自分を恥じてしまうほどの違いである。
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セブンイレブン

いつもいい気分なセブンイレブン。
はたしてドレッシングでも僕をいい気分にしてくれるだろうか。
セブンイレブンの別売ドレッシングたち
セブンイレブンの別売ドレッシングたち

ノンオイルドレッシング 青じそ

青じそ風味の爽やかな和風仕立て
青じそ風味の爽やかな和風仕立て
理研ビタミンだ
理研ビタミンだ
透き通った茶色
透き通った茶色

ああ、そうそう青じそ

今回巡ったコンビニすべてにラインナップされていた青じそドレッシング。
セブンイレブンの青じそドレッシングは、スタンダードなタイプであった。
僕は普段、青じそドレッシングはサラダにかけず、ほうれん草やモヤシや納豆に使用するのだが、いつも食べているものと同じ味に感じた。
家にあるのもこれと同じ理研ビタミンの青じそドレッシングだ。

焙煎ごまドレッシング

深煎りごまの香ばしい風味
深煎りごまの香ばしい風味
サラダメイトKPG。KPGってなんだろう
サラダメイトKPG。KPGってなんだろう
あまりゴマの粒は目立たない
あまりゴマの粒は目立たない

他のゴマドレよりもちょっぴり甘め

同じく全チェーンにあったごまドレッシング。
セブンイレブンは他のチェーンよりも甘めで、しっとりとした印象だ。
クラスに一人くらいいる、ニコニコ笑っていて優しい優等生である。
おいしいのだけれど、クセがない分面白みに欠けるかもしれない。
もっとも、ドレッシングに面白みは必要ないので、これでいいのだろう。
真面目なごまドレッシングである。

和風ドレッシング

味わいまろやかきざみ玉ねぎ使用
味わいまろやかきざみ玉ねぎ使用
こちらもサラダメイトKPG
こちらもサラダメイトKPG
きざみ玉ねぎが主張している
きざみ玉ねぎが主張している

和風ってこういうことだよね

和風ドレッシングは、セーブオンを除くチェーンにあった。
「和風」という定義は様々で、基本的にはしょうゆ味のものを指しているようだ。
広い定義である和風ドレッシングのなかでも、いちばん「和」を感じたのがセブンイレブンだ。
だれも異論をはさまない、和風のスタンダードをいっている。

ごま中華ドレッシング

香りとコクのピリ辛ごま中華
香りとコクのピリ辛ごま中華
デリカエース株式会社
デリカエース株式会社
ピリ辛っぽい見た目
ピリ辛っぽい見た目

すっぱ辛い

わりと優等生的なドレッシングが多いセブンイレブンのなかで、ちょっととんがった印象を受けたのがこのドレッシングである。
酸っぱさと辛さが刺激的で、食べた瞬間に「おっ」と思うのだが、それでいてまろやかさがある。
刺激的だけど調和が取れていて、たぶんこういうやつがクラスでいちばんモテるんだろうな、ちきしょう。

フレンチドレッシング

まろやかな酸味でコクのある味わい
まろやかな酸味でコクのある味わい
ビッグシェフ株式会社
ビッグシェフ株式会社
これぞおフランス
これぞおフランス

ドレッシングといえばフレンチ

もしかしたら育ちのせいかもしれないが、ドレッシングという言葉を聞くとまっさきに思い浮かぶのがフレンチドレッシングである。
フレンチドレッシングは、塩やマヨネーズではない野菜サラダの味として、これにはじめて触れた幼少の頃の僕に特別な光をもたらした。
しかし、いまとなってはドレッシングとしての地位はむしろ軽んじられており、実際セブンイレブン以外でフレンチドレッシングを置いている店はなかった。

さてこのフレンチドレッシング、すっぱさはややひかえめで、しかも甘いわけでもなく、さすがエスプリ、これぞおフランスといった感覚のドレッシングであった。
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ローソン

いつもホットなステーションであるローソン。
はたしてドレッシングでも僕をホットな気分にしてくれるだろうか。
ローソンの別売ドレッシングたち
ローソンの別売ドレッシングたち

ローソンだけパッケージが違う

今回巡ったコンビニで、唯一違うパッケージだったのがローソンである。
パキッと真ん中で折って使うタイプの容器だ。
むかしこのパッケージが登場し始めのころ、飛行機の機内食でこれが出て来、隣の席のおばさんが容器を上向きにしたまま力いっぱいに折ってしまい、前の席に座る外国人のはげ頭にニュルルっとマヨネーズがかかってしまったのを目撃したことがある。
それ以来わたくしは、この容器を開けるにあたっては細心の注意を払うことにしている。
ローソンだけこういうパッキリタイプ
ローソンだけこういうパッキリタイプ

青じそノンオイルドレッシング

30円とちょっとだけ高価
30円とちょっとだけ高価
理研ビタミンではなくキューピーだ
理研ビタミンではなくキューピーだ
なんとも美しい透明感
なんとも美しい透明感

高いけどうまいじゃん

この青じそドレッシングは、他のと一線を画す。
30円と、他メーカーの青じそドレッシングにくらべるとやや高いが、その差を実感できるおいしさだ。
ローソンのだけ透明で、しょう油ベースではないのだが、そのためかサッパリしていてしそ風味がより際だつ。
すごくいい匂いなのだ。
いままで知らなかった青じそを見せてくれた、そんな気分である。

ごまドレッシング

35円 贅沢な価格設定
35円 贅沢な価格設定
こちらもキューピー
こちらもキューピー
しっとりクリーミー
しっとりクリーミー

高級ゴマドレ

35円というのは今回登場するアプリの中でもっとも高価だ。
やはりその分だけ味にも反映されていて、他のごまドレッシングよりも一種類味が多くなっているような気がする。
特にクリーミーさではゴマドレナンバーワンではないだろうか。

和風ドレッシング

これも30円
これも30円
またもやキューピー
またもやキューピー
ザ・ドレッシングという印象
ザ・ドレッシングという印象

さまざまな和風の解釈

ローソンの和風ドレッシングは、和風ステーキソースのようなうま味があった。
和風というと「あっさりしょう油味」のようなイメージを持つが、こちらはなかなかパワフルな和風感をかもし出している。
石庭のあるような古刹も和だが金のシャチホコも和なのだ。

中華ノンオイルドレッシング

ノンオイルの中華ドレッシング
ノンオイルの中華ドレッシング
ローソンはすべてキューピーなのか?
ローソンはすべてキューピーなのか?
見た目はそんなに中華っぽくない
見た目はそんなに中華っぽくない

ノンオイルなのに中華

今回「中華」と名のつくドレッシングは3種類あるのだが、ノンオイルなのはローソンだけだ。
ノンオイルタイプのドレッシングはどうしても味のパンチが弱くて物足りない、と思っている人は、このドレッシングを試してみるといいと思う。
酸味がしっかりと利いていて、力強いドレッシングだ。
油を使わずにこれだけ中華感を出しているのはすごいことだと思う。
僕も見習いたい。

…何をだ。

イタリアンドレッシング

イタリアンも30円
イタリアンも30円
ローソンドレッシング=キューピーの法則発見
ローソンドレッシング=キューピーの法則発見
キラキラしていてきれい
キラキラしていてきれい

トウガラシがいい気持ち

イタリアンといわれても僕ははっきりと味をイメージすることができないのだが、たしかにこれはイタリアンよね、という味がするドレッシングだ。
トウガラシの辛さが心地よく、「あ、このドレッシングうまいね」と感じるタイプの、主張するドレッシングである。

ちなみにローソンはドレッシング全部、販売者がキューピー株式会社だった。
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ファミリーマート

いつも僕とコンビであるファミリーマート。
はたしてドレッシングでも僕とコンビな気分にしてくれるだろうか。
ファミリーマートの別売ドレッシングたち
ファミリーマートの別売ドレッシングたち

ノンオイルドレッシング 青じそ

すっきりとした味わいと青じその香り
すっきりとした味わいと青じその香り
青じそは理研ビタミン強し
青じそは理研ビタミン強し
安心の透明感
安心の透明感

微妙にちがうリケンの青じそ

ファミリーマートの青じそドレッシングも理研ビタミンが販売者である。
ダシがしっかり利いたいつもの青じそドレッシングという感じで、もしかしたらセブンイレブンと同じかな、と思って食べくらべてみたのだが、ほんのちょっと風味が違う。
気のせいかな、と思いなんどもくらべたのだが、ごく僅かだけれど味が違う。
自分の舌では判別できなくて原材料名表示をくらべたら、ちょっとだけ違っていた。
チェーンによって製造し分けているのだろうか。

焙煎ごまドレッシング

煎りごまの香ばしさと濃厚な味わい
煎りごまの香ばしさと濃厚な味わい
キューピー登場
キューピー登場
適度なゴマの粒状感
適度なゴマの粒状感

ごまドレッシングもけっこう違う

ファミリーマートのごまドレッシングはゴマの粒がはっきりしている。
僕はゴマがたくさんあった方がうれしいので、これくらいがちょうどいいが、クリーミーなごまドレッシングが好きな人には、ちょっと濃厚かもしれない。
でも、ごまドレッシングを選ぶ人は、濃厚好きが多いと思うので、それでいいのだ。
和風ドレッシングに生たまねぎの香り
和風ドレッシングに生たまねぎの香り
またしてもキューピー
またしてもキューピー

和風ドレッシング

和風の多様性を感じる
和風の多様性を感じる

衝撃の和風

ひとくち食べて驚いた。
和風界に異彩を放つ衝撃の味である。
黒い粒はオリーブだろう、その風味がたしかに和風なのにアクセントとなっている。
新しい和の解釈だ。
こういうのをクールジャパンというのだろうか。

和風クリーミードレッシング

昆布とかつおの旨みとまろやかな味わい
昆布とかつおの旨みとまろやかな味わい
もうキューピーでも驚かなくなった
もうキューピーでも驚かなくなった
フレンチドレッシングっぽい見た目
フレンチドレッシングっぽい見た目

思ったよりも和風

こちらはクリーミータイプの和風ドレッシング。
和風にクリーミーという概念を持ち込んだ勇気は無駄になっていないな、と思えるおいしさだ。
見た目から想像する以上に和風で、フレンチドレッシングのようにすっぱくない。
個人的には手に取らない種類のドレッシングだったが、こんどはこれを選ぼう。

すりおろし野菜ドレッシング

すりおろし野菜の甘みとにんにくの旨み
すりおろし野菜の甘みとにんにくの旨み
当たり前のようにキューピー
当たり前のようにキューピー
濃厚そうなビジュアル
濃厚そうなビジュアル

野菜ジュースのあの味

サラダにかけるドレッシングにすりおろし野菜ってどうなのよ、と試食前は思ったが、そんなこと全然ない。
すりおろし野菜というライトなネーミングとは相反して、けっこうしっかりとした味なのだ。
昔ながらの野菜ジュースを飲んだ時のようなスパイシーな風味がうまい。
これもいままで知らなかったのがもったいないドレッシングだ。
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サークルKサンクス

いつもすぐそこなサンクス。
はたしてドレッシングでも僕のすぐそこな気分にしてくれるだろうか。
サークルKサンクスの別売ドレッシングたち
サークルKサンクスの別売ドレッシングたち

ノンオイルドレッシング 青じそ

22円とお値頃感のある価格設定
22円とお値頃感のある価格設定
青じそはもう理研ビタミンにまかせた
青じそはもう理研ビタミンにまかせた
青じそらしい安心感
青じそらしい安心感

青じそなら何でもいい

はっきりいってしまうと、そろそろ味の違いがわからなくなってきた。
同じ青じそでも、ローソンははっきりと違って、セブンイレブンとファミリーマートはちょっと違う。
で、サークルKサンクスの青じそはどうかというと、ファミリーマートとセブンイレブン以上によく似ているように思うのだけれど、その違いはあまりにも微妙で、「いや、同じだ。んん、違うか。」をくり返してしまう。
原材料名を見ると同じみたいなので、違いはやっぱり気のせいみたいだ。
要するに僕は青じそドレッシングが好きで、青じそならなんだっておいしい、ということのようだ。
調査半ばで企画をど返しするような結論が見えてしまった。

焙煎胡麻ドレッシング

青じそより高カロリーなのに同価格
青じそより高カロリーなのに同価格
サンクスもキューピーかっ
サンクスもキューピーかっ
濃いめの色合い
濃いめの色合い

しょう油風味のゴマドレ

サークルKサンクスのごまドレッシングがいちばん甘みが少なかった。
大人のゴマドレといった感じで、これに一味をふって丸干しに付けて食べたいドレッシングである。
ゴマドレ界ではやや異端かもしれないが、僕は好きだ。

和風ドレッシング

意外な高カロリーの和風
意外な高カロリーの和風
こちらもキューピーだ
こちらもキューピーだ
見た目はそんなにカロリーが高そうじゃない
見た目はそんなにカロリーが高そうじゃない

和風=あっさり ではない

この和風ドレッシングもしっかりとした味のドレッシングだ。
しいたけの味が引き際にさっとやってきて、満足感が高い。
和風というのはあっさりしているという意味ではないんだな、と改めて認識した。
見た目は地味なのに意外に行動派なドレッシングである。

うま塩ドレッシング

コク&うまみときたか
コク&うまみときたか
キューピーが生んだうまみを堪能したい
キューピーが生んだうまみを堪能したい
そんなに濃そうな見た目ではないのに
そんなに濃そうな見た目ではないのに

肉が食いたい

このところの塩だれブームはすっかり定着したようで、いろんなものを塩だれで食べるようになったが、ついにサラダまで。
そもそもサラダに塩は当たり前だったところに「うま塩」なんていわれると、ひとまわりした魅力を感じてしまう。
味の方は、焼肉屋さんの塩カルビにかかっているアレを想像してしまううまさだ。
サラダよりもむしろ肉が欲しくなってしまう、パワー系のドレッシングである。

すりおろしオニオンドレッシング

玉ねぎかオニオンかで違いはあるんだろうか
玉ねぎかオニオンかで違いはあるんだろうか
青じそ以外はキューピーで攻めてきたか
青じそ以外はキューピーで攻めてきたか
オニオンがちらほら
オニオンがちらほら

玉ねぎの甘さ

すりおろしオニオンはマイルド系のドレッシングで、オニオンの甘みがじわっと広がる。
とくに大きな特徴はないがおいしいというのは、コンビニドレッシングの平均点がとても高いということになるだろう。
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ミニストップ

いつもちょっとストップなミニストップ。
はたしてドレッシングでも僕をちょっとストップな気分にしてくれるだろうか。
ミニストップの別売ドレッシングたち
ミニストップの別売ドレッシングたち

ノンオイルドレッシング 青じそ

さっぱり爽やか風味
さっぱり爽やか風味
やっぱりきたぞ理研ビタミン
やっぱりきたぞ理研ビタミン
もう見慣れた青じそフェイス
もう見慣れた青じそフェイス

おんなじなんじゃないの

もう青じそに関しては、特にコメントはない。
青じそドレッシングはうまい、以上。
原材料表示によると、おそらくファミマ・サンクス派に属する青じそドレッシングなのだろう。
そう考えると、メーカーの違うローソンは別として、セブンイレブンの独自性が光ってくる。

焙煎ごまドレッシング

香ばしいごま使用
香ばしいごま使用
横綱の風格 キューピー
横綱の風格 キューピー
よりクリーミーな印象
よりクリーミーな印象

やっぱり違うゴマドレ

理研ビタミン派の青じそドレッシングに大きく違いがないのと逆に、キューピーのゴマドレはチェーンによって独自性がある。
ミニストップのは酸味が強く、ダシがより利いていて、あまりゴマゴマしていない。
でもゴマの香ばしさはちゃんとあって、なかなかやるな、といった感じだ。

和風ドレッシング

豊かなコクとうま味
豊かなコクとうま味
初登場のエスエスケイフーズ
初登場のエスエスケイフーズ
こちらもオイルインタイプ
こちらもオイルインタイプ

甘めの和風

この和風ドレッシングは甘みが印象的だ。
しっとりとしていて、和風の中でいちばん「和」を感じた。
冒険していないといわれればそうかもしれないが、安心して食べられる味である。

ノンオイルドレッシング イタリアンバジル

爽やかなバジルの香り
爽やかなバジルの香り
青じそ以外も理研ビタミン
青じそ以外も理研ビタミン
見て楽しむイタリアン
見て楽しむイタリアン

イタリアンでバジル

その名の通り、イタリアンでバジルな風味のドレッシングだ。
バジルの爽やかさが力強いので、ノンオイルということを感じないほどだ。
オイルなしでイタリアンを再現しているのはすごいな、と思ったら、理研ビタミン。さすがノンオイルドレッシングの雄である。

シーザーサラダドレッシング

パルメザンチーズ使用
パルメザンチーズ使用
ふたたび登場 エスエスケイフーズ
ふたたび登場 エスエスケイフーズ
しっとりとした見た目
しっとりとした見た目

濃いもの好きにはたまらない

チーズがたっぷり入ったシーザーサラダドレッシングは、驚きの111kcal。
そのカロリーに比例するかのように、とても濃厚になっている。
期待に応える力強い味に心を奪われてしまう。
サラダ感覚という言葉の定義を覆すような、頼もしいドレッシングだ。

セーブオン

いつもいいこと、いいものセーブオン。
はたしてドレッシングでも僕をいつもいいことな気分にしてくれるだろうか。

というキャッチフレーズもわからないセーブオンだが、関東北部や北陸を中心に展開しているコンビニチェーンである。
ひとつくらいローカルチェーンなコンビニをと思い、電車に乗って出向いた。
セーブオンの別売ドレッシングたち
セーブオンの別売ドレッシングたち

ノンオイルドレッシング 青じそ

ぐっとシンプルなパッケージ
ぐっとシンプルなパッケージ
初登場の株式会社ケイパック
初登場の株式会社ケイパック
しその葉らしきものが入っている
しその葉らしきものが入っている

理研・キューピー以外の勢力

遠くまで行った甲斐があって、セーブオンの青じそドレッシングは株式会社ケイパックという、理研ビタミンやキューピーではない、別メーカーのものだった。
鰹ダシがしっかりしていて、酸味よりもしょうゆ味が前に出た、明らかに理研ビタミンとは違うドレッシングだ。
そして、僕はこれが好きだ。
他と違うから好き、というあまのじゃくさもあるが、しょうゆ味がぐいぐい来るのがたまらない。
個人的には青じそドレッシングのベストバイである。

焙煎胡麻ドレッシング

煎りたて胡麻の香り
煎りたて胡麻の香り
またケイパック
またケイパック
ゴマの粒感は中くらい
ゴマの粒感は中くらい

スパイシーゴマドレ

セーブオンはごまドレッシングもキューピーではなかった。
これも他のごまドレッシングとは違い、香辛料がやや利いている。
ゴマの粒は粗くないけれども、スパイシーさが顔を出してきて、厚みのある味になっている。
メジャーチェーンにはない独特の雰囲気はさすがだ。

おろし玉ねぎドレッシング

なぜか家のイラストが
なぜか家のイラストが
ひょっとして全部ケイパックなのか
ひょっとして全部ケイパックなのか
玉ねぎのつぶつぶが
玉ねぎのつぶつぶが

玉ねぎっぽさナンバーワン

パッケージは地味なのだが、セーブオンのドレッシングはどれも個性的だ。
これも、おろし玉ねぎ系の中ではもっとも粒がでかい。
歯ごたえを感じられるほど贅沢にすりおろしてある。
ローカルチェーンだからってなめてかかっていたが、なめてみたらなめてはいけなかった、ということだ。

ごま入り中華ドレッシング

またもや家のイラスト
またもや家のイラスト
そしてやっぱりケイパックでした
そしてやっぱりケイパックでした
ゴマがはっきりと存在感を
ゴマがはっきりと存在感を

ピリ辛うまうま

そしてこのごま入り中華ドレッシングも、他のドレッシングよりも際だつものを持っている。
本格的中華なのだ。
野菜を炒めて、これをかけたら中華料理になってしまいそうな味である。
揚げた茄子とかに絡めたら、ビールが何杯でも飲めそうだ。
すごいなあ、セーブオンは。

全部うまくて当たり前

コンビニの食べ物は、たくさんの人に受け入れられるために、ものすごくがんばって開発しているんだろうから、どれもおいしくて当たり前である。
そんな開発競争の中で各チェーンごとに味の違いが出るというのは、まさに人の好みが千差万別であることを表しているのだろう。
というようなことを、ドレッシングばかりなめ続けた胃袋の重さに耐えながら感じた。
ドレッシングはサラダにかけて食べよう。
おいしさの向こう側にあった苦痛(=胃もたれ)
おいしさの向こう側にあった苦痛(=胃もたれ)
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