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コネタ


コネタ865
 
自分の卒業文集を振り返って、複雑な気分になろうぜ!!

毎日の生活が
あまりに平穏すぎるとき、
ふと
複雑な気分になりたくなるときって
ありますよね。

そんなとき
僕がよく開くもの
といえば
そう
卒業文集です

文集に書き綴られた
つたない文から垣間見られる
若すぎたあの頃の自分
に思いを馳せると、
誰しもすぐに
複雑な気分を
味わえるものであります。

ではとりあえず一緒に
振り返って見て
複雑な気分になっていきましょう!

ヨシダプロ

まず最初は
小学校の卒業文集からです。



でさっそくまずは
卒業文集にはありがちな
「自分の将来の夢」を
カミングアウトするコーナーのようです。

で、とりあえず
僕につきましては

「将来は立派なマンガ家になってやるぞ!!」

となっておりました。


いやぁ
痛々しいですね。


叶っているんだかいないんだか
なんとも微妙な感じの現在の自分

さっそくすごく複雑な気分になりました。


小学生時代の夢というのは
あまりにも現実を知らなすぎる
ガキの使いの戯言。

それゆえに
この見開きページでは
42人のクラス全員が
みんなして
「総理大臣になるぞ〜」

「世界を征服してやる〜」
だなんだと
世間をなめきった
そんな夢をほざいているので
見ていてちょっとムカつきました。


あのころの未来に
僕らは立っているのでしょうか。

立っていませんね。



そして続いては
「おもしろ腕じまん」コーナー
ということで、
自分の得意なこと・長所などの
自分が自慢できることを訴えるコーナー
のようでした。

このころの我々というのは
何の臆面もなく誇らしげに自分を語りがちな時期ですが、
確かにクラスのみんなも
「ファミコンなら誰にも負けません!」

「指をポキポキ鳴らせます!」

だなんだと、
正直よくわからない
自慢として客観的に認定足るには危ういものが
多かったようでした。
  (そのうえ「指をポキポキ鳴らせます!」についてはクラスで5人もの人間が!!)

で、その一方
とりあえず
僕につきましては、




将棋が強かったらしいです。

なんかヤな感じのガキですが、
たしかにそういや僕
将棋は強くって、
同年代の相手には負けた記憶がありませんでした。

で、
その街の将棋大会で優勝したのを機に
上級者の集うシニアの将棋クラブに誘われるという
少年漫画みたいな展開になったのでした。

で、ここから将棋物語は盛り上がっていくはずなのですが、
そこで
熟練の年配の方と差したときに

全く手を抜かない大人気ない老人にボロクソに負け、

そこで「なにくそ!」っと思わず
あっさり「あ、もう将棋いいや」と思い
それを機に将棋を
ぱったり辞めたのでした。

我ながら
先見の明
さすがでした。



この卒業アルバムと一緒に、
小6の1年間の生活の様子をまとめた文集も
一緒についていたので
今度はそれを紐解いてみましょう。


そこでは
修学旅行の思い出が
みんなで述べておりました。

普通はみんな
「まくら投げ」やら
「宿泊」やらにピント合いがちなこのトピックに対し

僕については、


なんていっても
ロープウェイがおもしろかったようです。


あれってそんな
なんていうほど
おもしろかったでしたっけ?


子どものツボは
我ながらよくわかりません。



続いては
「1年間の抱負」を
みんなして述べておりまして、

とりあえず
僕については

当時は
やや足が速かったため
陸上クラブに入れられていたので
「陸上練習をできるだけ休まないでガンバル!」と

小学生らしく
元気はつらつに
抱負を述べていたようですが、

しかしそれ以上に気になってしまうのが
その隣りにある隆くん


「何事にも冷静でいたい」


小学生とは思えない
妙に老練な視点に
かなりグッと来ました。

冷静でいてほしいものです。


では
続きましては
中学校の卒業アルバムを
見てみましょう

まずは
これから卒業後の来るべき未来に向けての自分の抱負を
みんな一言
書き添えているのですが、


僕が書いていたもののといえば

「みんながんばれ」。

達観した自我
とでもいえば聞こえもいいですが、
完全に自分の人生に対して何かを放棄している様子が
見受けられますね。


もしくは
ドラクエの
戦闘時のAI命令のようにも見えます。


で、
この中学時代の
ちょっとした集合写真もあったのですが、

中央の奥の方にボ〜ッといるのが僕のようでして、
この中学生の後半くらいから
人生のダークサイドに落ち始めていた時期だったので
(スターウォーズで言うところのエピソード2)
その風潮も写真から若干垣間見られました。

 


で、
続きましては
高校の卒業アルバムです。

ちなみにこの高校の
卒業アルバム
その表紙に
なんかタイトルがついていました。

その名も

「こぼれそうな瞳の中に」。

何これ?


アルバムはアルバムでも
CDのアルバム気取りですね。

まるでZARDとかDEENとか
当時全盛だったBeing系のアーティストの曲名
のようにも思えます。


高校時代は僕もう
完全にダークサイドに落ちていたので
生き生きとした高校生活を営んでいた様子は
一切見られませんでしたが、

こんな写真はありました。

なんか半紙に習字を書いている
と思ったら
よく見たらこれ
半紙に絵を描いておりますね。

やっぱ
そういう子だったんですね。


ていうか
自分には別にモザイクかけなくてもよかったですね。


ではせめて部活の写真を
と思いましたが、
で、部活動の写真のところを見ても

帰宅部だったので
当然
僕は
姿かたちも
まったく見当たらないのでした。



ダークな青春時代に
またも複雑な気分になったところで、
とりあえず今日はこれにて
アルバムを閉じたいと思います。


ではまた
おやすみなさい。


はい。

というわけで
いかがでしたでしょうか
今週の
「卒業できない恋もある」。


みなさんもぜひ
自分の卒業文集を紐解いてみて
自分の過去の恥部を
白日の下に曝け出し
複雑な気分になっていただけたらと思います

お手数ですが
よろしくおねがいいたします
ではまた失礼致します。

「わたしにも見せてよ」。

 

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